もっと写真をうまく撮りたい方におすすめしたいのが、2017年4月に開校したαアカデミー。でも、いきなりカメラスクールに通うのはちょっと敷居が高いと感じる方も多いのではないでしょうか。そこで、「初心者でも大丈夫?」「雰囲気はどんな感じ」など、カメラ初心者の筆者が体験取材してきました。講座の様子や、参加してよかったポイントなどをご紹介します。
〈αアカデミーとは〉
初めてαを手に取った方から、プロを目指して活動している方まで、幅広い層の方の撮影技術の向上と創作活動を支援するカメラスクール。全国5カ所の校舎(札幌 / 銀座 / 名古屋 / 大阪 / 福岡天神)にて、さまざまな講座が用意されています。
今回体験した講座は…
撮影基本講座1
写真の基本を学ぶ 短期集中コース(全2回)
撮影モードや露出、ピント、絞りなどの写真の基礎を1日もしくは2日で集中して学べるのが特徴。これから写真を始める方や、改めて基礎から学びたい方におすすめの講座です。
カメラ初心者も安心。
とても明るい雰囲気の
αアカデミー
今回、受講するためにやって来たのはソニーショールーム/ソニーストア 銀座。GINZA PLACEの4階から6階までがソニーストアになっており、αアカデミーの講座は4階にあるコミュニティルームで受けることができます。同じフロアにはαとレンズが揃っているので、開講までの待ち時間に新しいαや気になるレンズを試すこともできます。
開講時間の少し前に教室へ。入ってみると、中は清潔感ある空間にモニターがずらり。席は自由で、どこに座ってもモニターが見づらいということはなさそうです。そして、この日の参加者は男性と女性が半々くらいと、思っていたよりも女性が多くて驚きました。なんとなくカメラスクールというと専門的で難しそうなイメージがありましたが、実際にはとても明るい雰囲気で入りづらいという感じはしませんでした。
机の上にはテキストと可愛らしい小物が用意されており、参加者の持ち物は自分のαとレンズ、筆記用具だけでOK。αアカデミーにはα7シリーズなど機種ごとの使い方を学べる講座もあるのですが、今回は「写真の基礎」を学ぶということもあり、皆さんお持ちのαはさまざまでした。
目標は、写真に自分の意思を
反映できるようになること
いよいよ講座がスタート。本日の担当はFK講師です。とても気さくな雰囲気で、質問もしやすそうです。まず全体の流れを説明してから、次に一眼カメラならではの作品をモニターで紹介。こんな作品が撮りたくてαを買ったのだからと、学ぶ決意を新たにしました。
そして、この講座の目標は「カメラの用語を覚えながら、少しでも自分の意思を盛り込んで写真を撮れるようにする」こと。いつもAUTOモードで撮っている人にとって、まさにやりたいことがこれではないでしょうか。かくいう私もそのうちの一人。絞りやシャッタースピードが写真にどう影響するのかしっかり学んで、少しでも自分のイメージを反映できるようになって帰りたいところです。
とはいえ、いきなり用語解説から入ったりはせず、αの構え方など基本的な使い方もおさらいしてくれました。カメラ操作が少し不安だった私にはとてもありがたかったです。
カメラの操作に困ったら
アシスタントが助けてくれる
今回の講座は、基本的にテキストにそって進んでいくのですが、モニターにはテキストの情報を補足する資料も映し出され、それらは写真に撮って持ち帰ってもいいとのこと。これなら家に帰ってからも講座の内容を思い出してしっかり復習できます。
また、机の上の小物を使って自分のカメラで試し撮りする時間も随所でありました。講師がカメラの液晶画面をモニターに映しながら解説してくれるので、とても分かりやすいです。実はカメラの操作に手間取ってしまうことが多々あったのですが、アシスタントがさりげなくやって来て操作をサポートしてくれました。受講者の様子を確認しながら進めてくれるので、困ったときはすぐに助けてもらい、安心して講座についていくことができました。
機能解説だけじゃない、
すぐに役立つ
テクニックが学べる
講座を受けてすぐに「参加してよかったな」と感じたのは、用語や機能の解説だけでなく実際の撮影に役立つ使い方を教えてくれることです。例えば、「おまかせオート」と「プレミアムおまかせオート」。機能の違いは知りつつも、なんとなく「プレミアムおまかせオート」で撮影することがほとんどでしたが、FK講師によると被写体が動いているかいないかで使い分けるのがいいそうです(その理由はぜひ講座でご確認ください)。
フォーカスエリアを学ぶパートでは、フォーカス位置を自由に変えられる「フレキシブルスポット」に挑戦。狙ったところにピントを合わせられるようになるだけで、写真の楽しさがぐっと広がります。また、フォーカス位置を再移動させやすくするボタンのカスタマイズも教えていただくなど、αを知り尽くした講師ならではのテクニックを学べるのもうれしいポイントです。
前半の講座が終わり休憩時間に入ると、FK講師やアシスタントにわからなかったところを質問したり、自分のカメラの操作方法を教えてもらったりする人もいました。せっかく学びに来ているので、こうした機会を利用しない手はないですね。
背景をぼかしたり、
動きを写し止めたり
思い通りに表現できる喜び
後半の講座では、まさに写真の基礎となる「露出」や「絞り」、「シャッタースピード」などを学んでいきます。特に「絞り」と「シャッタースピード」の関係を学ぶパートでは、実際に試し撮りして効果を確認。絞りの値を変えると、どのように背景がぼけるのかが分かり、小物を使って夢中で撮影してしまいました。右下の写真では、きれいに背景がぼけているのが分かるでしょうか。
シャッタースピードを習うパートでは、FK講師が被写体になって手を振ってくれるので、シャッタースピードを変えて撮影しながら写りの違いを確認しました。1/500秒で撮影すると手はぴたりと止まって写るのですが、1/50では手の動きが少しブレて写ります。ブレているのが悪いというわけではなく、こうした方が動きを表現できるとのこと。
さらにこの後、「ISO感度」や「ドライブモード」について習い、この日の講座は終了。カメラ初心者の私でも講座についていくことができ、これまで難しかった写真の専門用語をしっかり理解することができました。また、講座が終わったあとも、皆さん熱心に質問されている姿が印象的でした。
自分のαで写真を撮るのが
もっと楽しくなる
実際に受講してみて、一番うれしかったのは自分のカメラの良さを再発見できることです。普段使っていなかった機能や設定を覚えて表現できるようになると、自分のカメラで撮影する楽しさがものすごく広がったように感じました。
今回は座学が中心でしたが、この「撮影基本講座1」には撮影実習のある全5回の講座もあるので、興味のある方はぜひそちらも検討してみてください。またαアカデミーには、人物撮影や風景撮影などテーマにそった講座やプロカメラマンから教わる講座もあります。ぜひ皆さんも一度、自分のαを持ってαアカデミーを受講してみませんか。
今回参加された方の声をご紹介
- カメラ自体に機能がたくさんあり、わかりやすく説明していただいてとても有益でした。(50代 女性/NEX-6)
- F値やISO感度など、わからなかったことが、よく理解できてよかったです。(40代 女性/α6000)
- とてもわかりやすくて良かったです。次はテーマ別に出てみたいです。アシスタントの方にお世話になりました。
(60代 女性/NEX-F3) - 今まで使いこなせていなかった機能を学べた。実際に撮ってみることで、その効果を知ることができて良かったです。
(30代 男性/α6000) - とても勉強になりました。ありがとうございました。
(30代 男性/α6300)