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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [新緑編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 新緑編
木々に近づいて撮る
焦点距離: 140mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1/25秒
望遠レンズでシラカバの林を撮影。若木の新緑をポイントにしながら、望遠レンズの圧縮効果で森の密度を表現しました。
焦点距離: 140mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1/25秒

広角レンズで躍動感を表現する

こんどは森や林の中で、木々に近づいて撮影してみましょう。木の幹や枝、葉の一枚、根元の下草などに目を向けてみます。遠くから眺めるだけではわからなかった、新緑のさまざまな表情がみえてきます。選んだ被写体が引きたつ構図を意識して、見上げたり、ぐっと寄って接写してみたり。自身の足で動いて、ベストなポジションをみつけます。レンズの特長も生かして、構図を工夫しましょう。

 

広い範囲を写すことができる広角レンズは、遠近感の強調も得意です。木々から離れて横位置で撮ると、ありきたりの構図になってしまいますが、ぐっと近づいて縦位置で撮ると、高さを強調した構図となります。さらに1本の木にピッタリと近づいて、空を見上げるようにカメラを構えると、遠近感のあるダイナミックな高さが表現されます。

焦点距離: 70mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1秒
ZOOM 逆光で、幹を黒いシルエット状に撮影。光に透けて濃淡をつけるやわらかい若葉と、力強い幹の対比で、新緑をたたえた樹木の生命感を表現しました。
焦点距離: 26mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 15秒

ZOOM 〈露出補正0〉画面全体が明るく、それなりにきれいな空に撮れましたが、夜景にしては明るすぎ、印象が薄い感じになってしまいました。
焦点距離: 26mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 15秒 木立(こだち)を縦位置で撮影。シラカバの幹の美しさと、高さを強調した写真となりました。
焦点距離: 26mm / F値: 8.0 / シャッター速度: 15秒 さらに木立(こだち)の一本に近づいて、見上げるように撮影。遠近感が強調され、躍動感あふれる表現となります。

望遠レンズの圧縮効果を生かす

望遠レンズには、広角レンズと反対に遠近感をせばめ、前後をぎゅっと圧縮して見せる効果があります。木々の幹を望遠レンズで撮ると、木々が生い茂る森林の密度を強調することができます。
焦点距離: 70mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1秒
ZOOM あえて若葉が生い茂る梢(こずえ)を外して、シラカバの幹を撮影。望遠レンズの圧縮効果で、手前と奥の距離感が抑えられ、たくさんの木々を1つの画面に収めることができます。
焦点距離: 85mm / F値: 2.0 / シャッター速度: 1/25秒

ZOOM 下草にも、若々しい緑があります。林を撮影するときは、上ばかりではなく足元にも目を向けてみましょう。

若葉をアップで撮る

風にそよそよと揺れる若葉は、まさに初夏の新緑のイメージです。若葉をアップで撮影するときは、逆光の位置で透過光を生かす撮りかたを試してみてください。木の下から空を仰ぎ見るようにカメラを構えれば、自然と逆光の状態になります。

 

カメラまかせの露出で撮ると、ほぼ目で見たままの色合いで撮れますが、頭でイメージする「新緑」よりも暗くなるかもしれません。そこで、露出を補正します。

 

透過光を生かすなら、晴天よりもやや雲がかかった状態の天候がおすすめです。晴天下では影のコントラストが強くなり、露出補正することで、白とびも発生しやすくなります。

また、若葉をアップで撮るときに、背景にちょうどいい木漏れ日を見つけてみましょう。絞りを開放値に近く(F値を小さく)すると、きれいな光のボケで印象的な写真となります。

焦点距離: 70mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1秒
ZOOM ズームレンズの望遠側を使用し、絞りを開放値に近く(F値を小さく)設定して、背景の木漏れ日をきれいな円状のボケに表現しました。
焦点距離: 70mm / F値: 5.6 / シャッター速度: 1秒
ZOOM スポットのように当たった木洩れ日を生かして、新芽のやわらかい緑を撮影。日差しを浴びて、まさに成長しようとする、自然の息吹を感じます。
焦点距離: 85mm / F値: 2.0 / シャッター速度: 1/25秒

ZOOM 梢(こずえ)の若葉を下から仰ぎ見る、逆光で撮影。カメラまかせの露出なら、見たままの明るさで撮影できますが、新緑としてはやや緑が深すぎる印象です。
焦点距離: 85mm / F値: 2.0 / シャッター速度: 1/25秒
ZOOM 露出をすこし上げて、若葉を軽やかな色合いに仕上げました。光を透かす若葉の重なりが、明るい緑のグラデーションとなりました。
焦点距離: 85mm / F値: 2.0 / シャッター速度: 1/25秒
ZOOM さらに露出を上げると、まぶしいくらいの木洩れ日を感じます。どれが適正露出か、イメージに合った明るさに仕上げることが、露出補正の目的です。

撮影 ONE POINT!

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1.山を彩る新緑を撮る 2.木々に近づいて撮る
3.青空や水との組み合わせ 4.悪天候も撮影のチャンス
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