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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [秋桜編]プロカメラマンによる撮影テクニック
[WEB版]αセミナー プロカメラマンによる撮影テクニック 秋桜編
クローズアップ -花の魅力に迫る-
焦点距離: 50mm / F値: 6.3 / シャッター速度: 1/200秒
花の中心を、画面の中央に置いて撮影。花びらの先端は省き、ピンク色の分量をやや多めにとって、コスモスのやさしさを表現しました。ピントは黄色い“しべ”の、中心部分に合わせてあります。レンズは100mmマクロF2.8。
焦点距離: 50mm /F値:6.3 /シャッター速度:1/200秒

マクロレンズで思いきり寄って撮る

野に一面の花が咲いていたら、その広がりをぜんぶ写真に納めたくなるかも知れません。でも私は、まず、そのとき持っているレンズで一番寄れるところまで近づいてみることをおすすめします。近づいて大きく写すと、遠めに見るときとは全く違う花の美しさに迫れるからです。こうした撮影には、花の「しべ」の部分の細部にまで迫れるマクロレンズが活躍します。マクロレンズは、接写しかできないわけではなく、被写体から離れて普通の写真を撮ることも可能なので、ぜひ一本持っておきたいレンズのひとつです。

一番大切なのはピント合わせ

花をクローズアップで撮るときに大切なことは、何といってもピントをキチンと合わせること。ピントを合せる位置は意図によりさまざまだと思いますが、基本的に花の“しべ”に合わせると絵としての収まりがよくなります。

 

花の真正面から撮影する場合は、黄色い“しべ”の固まりのなかの、中心部分にピントを合わせるようにします。花の横から撮影する場合は、いちばん手前の“しべ”にピントを合わせると良いでしょう。

 

こうしたデリケートなピント合せをする場合は、フォーカスモードは「MF(マニュアルフォーカス)にします。フォーカスリングでおおまかなピントを合わせたあと、ファインダーを覗いたまま自分の身体ごとカメラを前後に動かして、最後の微調整をしてみましょう。こうすると、ピントがより合せやすくなります。

 

ブレの少ない精密な写真を撮るなら、三脚が必要になってきます。ただし、野原を歩きながら存分にコスモスの撮影を楽しむのに、三脚は少し邪魔になるかも知れません。全機種にボディ内蔵手ブレ補正機能がついているαなら、明るい屋外であれば手持ちでも十分にシャープな写真が撮れると思います。

焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/250秒
ZOOM ピントは花の中央、黄色い“しべ”の固まりの、さらに中心部分に合っています。
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/125秒
ZOOM 横から撮影する場合は、黄色い“しべ”の一番手前にピントを合わせると良いでしょう。
焦点距離: 100mm /F値:3.5 /シャッター速度:1/500秒
ZOOM 手前に別の花の花弁を配して、そのやわらかな前ボケをつくってみました。前ボケ用の花弁には、淡い色を選んだ方がいいと思います。

構図の基本は「3分割」

マクロレンズを使って接写すると、小さなコスモスでも、大きな花に劣らない豊かさ、華やかさを表現することができます。ただし、目一杯寄る場合でも「構図」のことは常に頭にいれておくべきです。構図の基本は「3分割」。いつも画面を3分割してとらえるようにします。花のどの部分を、画面のどこに配置し、余白をどう生かすか。センスの見せどころです。

焦点距離: 50mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/125秒
ZOOM 画面を縦に3分割し、花は左1/3を意識して配置しました。このように淡い色の花を背景にボカし、手前の濃い色の花を主役にすると、主役が引き立ちやすくなります。
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/250秒 縦位置の場合も画面の3分割を意識すると、しっくりした構図となります。構図に迷ったら、画面の3分割を思い出しましょう。
アップ比較× アップ比較○
「3分割」にとらわれず、いわゆる「日の丸構図」をあえて選ぶこともあります。3分割では面白みがない背景が目立つので(左)、思い切って主役を真中に配置してみました(右)。

撮影ONE POINT! 絵筆で花をサッとひと掃き!

つぼみや散りぎわも花の魅力

私は、野原にコスモスが咲いているありのままの様子に魅力を感じます。花びらをきれいに広げた完璧な花を探すのも楽しいのですが、よく見ると、これから咲くつぼみもありますし、花びらが1、2枚欠けたような花にも散りぎわならではの魅力があるものです。野原をよく観察して、自然のなかにある魅力的な一輪を見つけてみましょう。

 

光も、コスモスのように野に咲く花を撮る場合は、レフ板やフラッシュには頼らずに、自然光だけで撮るほうが私の好みです。そのほうが野に咲く花らしさが出ます。晴天時だけがシャッターチャンスというわけでもありません。むしろ日中の強い光は陰影によるコントラストが扱いづらいので、うす曇りや日陰、早朝などのほうが狙い目になったりもするのです。

焦点距離: 100mm /F値:3.5 /シャッター速度:1/1000秒
ZOOM 手前の花弁が落ちた散りぎわのコスモスが、秋の終わりを告げています。やや日の傾いた横からの光で、花びらの表面に立体感をもたせました。
焦点距離: 100mm /F値:2.8 /シャッター速度:1/320秒 開いたコスモスの間から顔を覗かせる、つぼみを主役にしました。これから大きく咲くであろう、エネルギーを感じさせます。

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1.クローズアップ -花の魅力に迫る- 2.一輪 -背景を意識する-
3.二〜三輪 -構図と色合いを考える- 4.花畑 -画面全体に気を配る-
α Lens コスモス撮影のおすすめレンズ コスモスってどんな花?
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