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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [秋桜編]プロカメラマンによる撮影テクニック
[WEB版]αセミナー プロカメラマンによる撮影テクニック 秋桜編
一輪 -背景を意識する-
焦点距離: 100mm / F値: 4.0 / シャッター速度: 1/4秒
姿の美しい一輪を主役にし、それが引き立つよう、背景の色数は押さえました。木もれ日や反射光のボケも効果的です。
焦点距離: 100mm / F値: 4.0 / シャッター速度: 1/4秒

美しい背景づくりを楽しむ美しい背景づくりを楽しむ

クローズアップでぐっと迫ったら、次にちょっと引いて、「一輪の花」を写真にしてみます。細い茎の先に花をつけるコスモスには、頼りなげながら、凛としたすがすがしさがあります。一輪の花を主役にする場合は、人物のポートレートのように、メインの被写体が引き立つ背景づくりが腕の見せどころ。花が生きるような、美しい背景の演出を工夫するのは、写真の大きな楽しみのひとつです。

主役を引き立たせる背景を選ぶ

主役となる輪を見つけたら、下から、斜め横からと、さまざまな角度から見てみましょう。見る角度によって、新鮮な表情が生まれます。背景は、人物のポートレートと同じように色味を抑えシンプルにまとめることが、主役を引き立たせるコツです。

 

また、この場合でも構図の基本は3分割。画面のどのあたりに花を配置するかで、印象が変わります。横位置ばかりではなく、縦位置でも撮りましょう。

焦点距離: 100mm /F値:8.0 /シャッター速度:1/320秒
ZOOM 太陽に向かって咲くコスモスを、後ろ側から、やや逆光ぎみに撮影しました。淡い色の花を引き立たせるために、暗い森を背景にしました。
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/500
ZOOM 主役だけでなく、その他の部分にも意味を持たせるよう、意識しましょう。ここでは背景の木もれ日と花のボケ、花に並ぶつぼみのバランスを考えました。
焦点距離: 16mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/640秒
ZOOM 広角レンズで一輪のコスモスに近づき、背景の花畑との遠近感を強調。小さなコスモスの花に迫力を感じる、仕上がりとなりました。

主役と背景を「3分割」で配置

「一輪を撮る」場合は、背景と主役との対比が顕著になる分、「構図の3分割」をより強く意識して構図を決める必要があります。

焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/800
ZOOM 画面を3分割して、右端に被写体を配置しましたが、花の背面側のほうが広いので、ちょっと不安定です。
焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/800秒
ZOOM 同じく画面を3分割し、花が向いている方に空間が来るように左端に花を配置。花を顔にみたて、視線の先に空間をとる構図にすると、収まりがよくなります。
一輪比較(花の位置)
一輪比較(花の位置) キバナコスモスを縦位置で撮影。同じ花でも、画面のどの位置に花を配置するかで、印象が変わります。どちらが良い、悪いではなく、アングルを変えて何枚も撮ってみましょう。
ボケを生かして空間を演出する

背景のボケは、単に後ろにあるものを見せないようにする、というだけではありません。そこにある色や形を、絵づくりに積極的に生かしていくことも考えます。

焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/200秒
ZOOM 一見、秋晴れの青空を背景にした写真のようです。
焦点距離: 100mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/160秒
実は、工事現場を覆うシートの手前に咲くコスモスを撮影したもの。ボケを生かせば、このような背景を積極的に生かすこともできるわけです。
焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/500秒
ZOOM 水彩絵の具を流したような、背景のグラデーションも・・・。
 
焦点距離: 50mm /F値:7.1 /シャッター速度:1/200秒
種を明かせば、公園の縁石と芝、それに花壇です。このように、主役を引き立てるきれいな挿し色を、楽しく探してみましょう。
焦点距離: 100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/200秒
ZOOM 背景ばかりではなく、前ボケも効果的です。手前の花びらごしに、一輪のコスモスにピントを合わせました。ピンクのフィルターがかかったように、独特な雰囲気となりました。

背景の“空気”を表現する

背景は主役を引き立たせるものでなくてはなりませんが、単色の無地では面白みに欠けます。同じ被写体でも、カメラの位置をほんの少しかえてみましょう。背景に写っているものや光の加減で、イメージが変わります。背景の工夫により、その場の空気を感じさせるような臨場感が生まれてきます。

焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/200秒
ZOOM 引き締まった背景に、木もれ日のハイライトは効果的です。しかし、その位置にも工夫が必要です。
焦点距離: 100mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/160秒
ZOOM 木もれ日のハイライトが花から離れるように配置しました。主役のコスモスがくっきりと引き立ちながら、遠近感、臨場感のある一枚となりました。
撮影ONE POINT! ホンの少しカメラ位置を変えるだけで印象が大きく変わる
焦点距離:100 mm /F値:4.5 /シャッター速度:1/250 森の深い緑を背景にしました。淡い色のコスモスが、浮き上がったように引き立っていますが、屋外の開放感は感じられません。
焦点距離: 100mm /F値:5.6 /シャッター速度:1/160秒 カメラの向きを少し変え、木の端と空の一部を背景に入れて同じ花を撮影しました。その場の臨場感、さわやかな空気の感触まで伝わってくるような写真となりました。
焦点距離: 50mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/250秒
ZOOM 花畑の向こうには、緑が広がっていますが、その様子がよくわかりません。
焦点距離: 50mm /F値: 4.5/シャッター速度:1/320秒
ZOOM やや上にカメラを向けると、空の一部を画面の中に取り込むことができました。風景に広がりを感じますが、やや間延びしてしまいました。空の部分が多すぎました。
焦点距離: 50mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/250秒
ZOOM カメラを少し下向きに戻して、空の分量を抑えました。ポイントとなる背景のハイライトは、主役となる花よりも小さくすると効果的です。

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1.クローズアップ -花の魅力に迫る- 2.一輪 -背景を意識する-
3.二〜三輪 -構図と色合いを考える- 4.花畑 -画面全体に気を配る-
α Lens コスモス撮影のおすすめレンズ コスモスってどんな花?
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