BPMに合わせて、楽しく走ろう[BPM基礎編]
音楽のリズムを、ペースメーカー代わりにする
楽しくラクに走り続けるのに欠かせないコツは、一定のリズム(ペース)で走ることです。初心者ランナーは、このペースが乱れがちなので、スタミナが失われてバテやすいのです。まずは、音楽に耳をかたむけ、リズムに意識を集中してください。音楽のリズムをペースメーカー代わりにして、自分のペースを安定させ ましょう。気をつけることは、音楽のビートのリズムに、着地のタイミングを合わせること。自分に適したBPMの音楽を聴きながら、リズムに乗って走れば、一定のペースがキープできます。そのとき、走りがぐっとラクになったことを感じられるはずです。
金コーチの
ワンポイントアドバイス
ランニングのスピードを決める要素は、ストライド(歩幅)とピッチ(回転数)の2つ。たとえば、トップランナーがより速く走るためには、できるだけ大きなストライドと、より速いピッチが不可欠となります。しかし、市民ランナーが無理のないランニングを楽しむには、やや控えめのストライドと、規則正しいピッチで走ることがおすすめです。
効率のよい走りをもたらす「カップリング」を、音楽のリズムで誘発
走っているときには、運動リズム・呼吸リズム・心拍リズムが刻まれています。この異なる3つのリズムが、相互に作用してひとつに同調する現象を「カップリング」といいます。「カップリング」がうまくいくと、呼吸がラクになり、エネルギー代謝や運動効率も高まり、ムダのない走りができるようになります。走りながら聴く音楽のリズムは、この「カップリング」を誘発させるのに役立つのです。