マイクロホンの心臓部にあたるヘッド・アンプにはFET応用の低混変調歪回路を採用したので、大入力音圧にも極めて歪みの少ない優れた収音効果が得られます。最大入力音圧で140dB SPL、ダイナミックレンジ116dBで、安心して音源に近接したマイクアレンジができます。
マイクロホン背面の切り換えスイッチにより、指向特性を、単一指向または無指向に切り換えることができます。
ローカット・スイッチは、M・M1・V1・V2の4段階に分かれ、50Hzの減衰量はBTSの0.1.3.5に相当します。ローカット調整は、スタジオの音響特性、接話などマイクアレンジによる近接効果で音質がブーミィに感じられる場合や、風雑音を減少させたり、スピーチの明瞭度を上げたいときに便利です。
本体内部に組込まれたハイカット・スイッチは、上下切換式。上の位置にあれば平担特性を示し、下の位置にすれば5,000Hz以上で徐々にロールオフとなります。音源によってシャリついたり、耳障りな場合に有効です。
この8dBのパッドはFETアンプ回路の前に挿入したので、大入力音圧レベルの歪みをより一層改善できるようになりました。
内蔵電池(006P)の他に外部電源供給装置(Phantom Powering System)でも使えます。なお、ソニーでは外部電源供給装置としてACパワーサプライ(AC-148F)を別売で用意しています。また、内蔵電池の残留容量をチェックできるバッテリーチェックランプが、マイクについています。
電源スイッチは本体内部にあって、ローカット・スイッチ機構を利用して外側から操作できます。
マイクケーブルは、特殊な銅合金線とテトロン糸をより合わせた心線を特殊な編み方で強化しました。従来のものに比べて非常に耐久力があります。暑さ寒さにも平然、折り曲げ性が良く、悪い巻癖がつきません。マイクセッティングや撤収作業に手間どらず、断線事故も解消します。