アナログのオーディオ信号をデジタルに変換することで、きめ細かな音質・音響コントロールを可能にする24ビット/48kHzサンプリングの高音質A/D・D/Aコンバーター、および高性能DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)を搭載しました。
入力側には、チャンネル独立のフィードバックリデューサー(ハウリングキャンセル機能)、オートゲインコントロール(AGC)、パラメトリックEQ、ローカットフィルターの機能を、また出力側にはパラメトリックEQ、コンプレッサーやディレイなど、デジタルならではの機能を装備。ソースの音質調整はもちろん、ルーム環境に合わせて的確な音響調整が行えます。
XLRタイプ・コネクターによる4系統のマイク入力(MIC1-4)、ピンジャックによる2系統のステレオ・ライン入力(LINE、AV/RGB)を装備しました。出力は4系統にアサインできます。
ピンジャックによる3系統のコンポジットビデオ入力と、HD D-sub15ピンコネクターによる2系統のRGB/コンポーネント入力(LINE2、D、E)を装備しました。これにより、本機のほかにRGB・ビデオスイッチャーを用意することなく、シンプルにシステムが構築できます。
RGB入力は、VGA信号、SVGA信号から最大SXGA信号(1,280×1,024ピクセル)までの入力ができるほか、コンポーネント信号に対応し、DVDプレーヤーのプログレッシブ信号(480P)や、HDTV信号(1080i)なども入力できます。
4chスピーカー出力を装備。ハイパワー・高効率のデジタルパワーアンプを内蔵し、90W+90W+50W+50W(8Ωまたは4Ω)の出力でドライブできます。また、50W+50Wの2系統は、スイッチの切り換えにより、館内スピーカーなどのハイインピーダンススピーカーシステム(60W、70V LINE 82Ω)のドライブに変更することができます。
外部からの本機のコントロールに加え、システムを組む周辺機器との操作がスムーズに連係できるよう、RS-232C、パラレルI/O、コントロールSと、充実したリモートインターフェースを装備しました。
RS-232Cは、2端子を装備。うち1端子とコントロールS(*1)端子は、プロジェクターコントロール専用。ソニー製およびソニー製以外の液晶プロジェクターやフラットパネルディスプレイの操作(電源オン/スタンバイ、入力切り換えなど)ができます。(*2)パラレルI/Oは10入力、10出力を装備し、各端子ごとに機能の設定ができます。入力では、本機の入力切り換え、音量調整、シーンリコールなどが操作可能。出力では、本機からのスクリーンや照明などの環境機器の操作、ミキサー自身の状態を知らせるタリー表示なども行えます。(*3)
別売の学習機能付きリモートコマンダー(RM-AV3000Uなど)に本機の基本機能を学習させることにより、リモコンによるワイヤレスコントロール(AV/RGBセレクトボタン、プロジェクター電源スイッチ、マスター調整つまみの各機能)が可能です。
誤操作防止用に、大小2枚のフロントガードパネルを付属。使用状況(入力調節つまみを使用する/使用しない)に応じて、パネルの使い分けができます。また、EIA規格の19インチ標準ラックに、高さ3Uサイズでマウントでき、より使いやすくセッティングが可能です。
外部パソコン接続用のRS-232C端子を装備。本機の内部設定を行うためのソフトウエア「SRP-X500P Manager」を、付属のCD-ROMからお手持ちのパソコンにインストールすることにより、以下の項目の詳細設定が可能です。
●オートゲインコントロール
●イコライザー
●ルーティング
●リモートフェーダー
●シーンメモリー
●パラレル設定
●プロジェクター
プロトコル設定など
また、システムタイプのプリセットにより、基本設定のほとんどは本機のフロントパネル上で可能に。よりシンプルな操作で、システムの設定や変更が行えます。
※ パソコン推奨動作環境はマニュアル参照