ソニーの新開発デジタルオーディオプロセシングは、DSP(デジタルシグナルプロセッサー)を使用したデジタルコンパンディングにより高音質を実現します。
効率化が追求される撮影現場では、カメラマン一人で映像と音声の収録を行う機会が増えており、素早く簡単なチャンネル設定と安定したRF伝送が求められています。新UWP-Dシリーズでは使いやすさをさらに進化させ、NFCの通信技術を使ったソニー独自の周波数設定機能「NFC SYNC」により、素早く簡単にチャンネル設定が可能です。レシーバーのNFC SYNCボタンを長押しすると、自動的に最適な周波数をスキャンし、トランスミッターをタッチするだけで、チャンネル設定が瞬時に完了します。
1つのチャンネルに対して2本のアンテナを使用し、CPUがRF信号レベルの低下を検知した瞬間に動的にアンテナ切り替えを行うとともに、DSP処理により切り替えノイズを抑制する、ソニー独自のダイナミック スイッチング ダイバーシティ方式を採用しています。これにより、より強い電波を受信しているアンテナを効果的に選択することで、ドロップアウトに強い安定した伝送を実現します。1チャンネル動作時は、より安定性のあるトゥルーダイバーシティー受信方式となります。
プラグインパワー方式のマイクロホンや、ソニー製のBMPタイプのラベリアマイクロホンに対応した外部入力端子を備えています。
チューナー1、チューナー2、および外部マイクから入力された音声信号は、メニュー設定によりそれぞれOUTPUT1(L ch)、OUTPUT2(R ch)のどちらかまたは両方に割り当てることができます。これにより、それぞれの音声信号を自在にミックスしてステレオもしくはモノラルとして出力することができ、スピーディーな素材作りに寄与します。
チャンネルメモリー機能により、直前にセットしたチャンネルと現在のチャンネルを素早く切り替えることが可能です。1つのレシーバーに対してトランスミッターを2台使用するような場面で便利にお使いいただけます。
受信機の音を直接モニタリング可能です。カメラ側にヘッドホン端子が無い場合に便利です。
本機能を有効にすると、画面がモニタリングのレベル設定状態に固定されます。+/-ボタンを押すだけで、音量が変わります。受信機をインイヤーモニターとして使う際に便利な機能です。
デジタルコンパンダーにより、別のソニー製アナログワイヤレスシステムとの互換性を保ちます。モードを切り換えることにより、従来のソニー製アナログワイヤレスマイクロホンシステムWL-800シリーズ(WRTシリーズ、WRRシリーズ、WRUシリーズ)、UWPシリーズ、UWP-Dシリーズと組み合わせて使用することができます。
URX-P41Dは赤外線通信機能を搭載し、UTX-B03/UTX-M03/UTX-P03といった従来モデルの送信機とチャンネル設定が可能です。
受信機の音声出力レベルを-12dBから+12dBまで、3dB刻みで設定できます。入力レベルコントロールを持たないカメラと組合せてお使いの場合に便利な機能です。
URX-P41DはOUTPUT 1/2(音声出力1/2)端子の音声出力の範囲を設定するアウトプットモードを搭載し、出力基準レベルの変更が可能です。HIGH GAINモードではURX-P40と比較し最大22dB増加が可能となり、オーディオミキサー等の高い入力レベルが必要な機器と接続する場合に便利です。
反応が早い有機EL 表示素子(Organic Light-Emitting Diode)の採用により、設定状況を鮮明かつ正確にリアルタイムで表示することが可能です。
DC電源供給機能により、長時間運用や電池切れなど緊急時の電源供給が可能です。
URX-P41Dは、デジタルオーディオインターフェースを追加したマルチインターフェースシュー(TM)(MIシュー)に対応しています。これにより、マルチインターフェースシューSMAD-P5 とソニー製XDCAMカムコーダー(*)との組合せでD/A・A/Dプロセスを削減。カムコーダーへのダイレクトデジタルレコーディングが可能となり、低ノイズ・高音質を実現します。(アナログ接続時との比較で、 S/Nレベルは6dB以上改善されます。改善幅はカムコーダーのモデルによります。)
URX-P41Dは、マルチインターフェースシュー SMAD-P5 を使用することで、MIシューを搭載したカムコーダーやデジタル一眼カメラに接続可能です。これにより、ケーブル接続が不要となります。MIシューアダプターを介して、 URX-P41Dから音声信号がカムコーダーに伝送されます。また、カムコーダーからURX-P41Dに対して電源供給可能(*)で、またカムコーダーから受信機URX-P41Dの電源オン・オフをコントロールでき、電源を一元管理することができます。また、カムコーダー(*)との機能連携により、RFレベルメータのほか、音声ミュート状態、およびトランスミッターの低バッテリー警告などの情報をカムコーダーのビューファインダー上に表示可能。現場での使い勝手を向上させます。 なお、SMAD-P5には後方互換性があり、従来のMIシューを搭載した一部のカムコーダーでも、アナログ音声接続でご使用いただけます。
* 本機能に対応するカメラの情報は、SMAD-P5の対応カメラをご確認ください