ソニーの新開発デジタルオーディオプロセシングは、DSP(デジタルシグナルプロセッサー)を使用したデジタルコンパンディングにより高音質を実現します。
効率化が追求される撮影現場では、カメラマン一人で映像と音声の収録を行う機会が増えており、素早く簡単なチャンネル設定と安定したRF伝送が求められています。新UWP-Dシリーズでは使いやすさをさらに進化させ、NFCの通信技術を使ったソニー独自の周波数設定機能「NFC SYNC」により、素早く簡単にチャンネル設定が可能です。レシーバーのNFC SYNCボタンを長押しすると、自動的に最適な周波数をスキャンし、トランスミッターをタッチするだけで、チャンネル設定が瞬時に完了します。
各チャンネルに2つの受信回路を搭載し、送信機からの電波を同時に受信して受信状態の良好な方を自動選択するトゥルーダイバーシティ方式により、広いエリアでも音切れやノイズの発生を抑えた安定した受信が可能です。
ゲインを高めに設定し、リミッターにより歪みにくくする設定です。演者の声の大きさがわからない時などには、まず最初にこのモードを選ぶ事をお薦めします。
マイクが口元から遠く、音量が不十分となる場合に、ゲインを15dBブーストします。インタビュー用途などで便利な機能です。
オーディオ入力機器に応じて、MIC/LINE の切り換えにより入力レベルを設定可能です。
チャンネルメモリー機能により、直前にセットしたチャンネルと現在のチャンネルを素早く切り替えることが可能です。1つのレシーバーに対してトランスミッターを2台使用するような場面で便利にお使いいただけます。
送信機の周波数とコンパンダーモード設定を、NFC SYNC機能により受信機に転送可能です。1つの送信機に対して複数の受信機を使用する際に便利な機能です。
受信機の音を直接モニタリング可能です。カメラ側にヘッドホン端子が無い場合に便利です。
本機能を有効にすると、画面がモニタリングのレベル設定状態に固定されます。+/-ボタンを押すだけで、音量が変わります。受信機をインイヤーモニターとして使う際に便利な機能です。
送信中にMUTEボタンを操作することによって消音状態となり、受信機から音声を出力しないようにできます。MUTEボタンでどのような操作を行うと消音状態になるのかを、さまざまなパターンで設定可能です。
MUTE(ALT):MUTEボタンを押すと消音状態になります。再度MUTEボタンを押すと音声が出力されます。
MUTE HOLD:MUTEボタンを押している間は消音状態になり、MUTEボタンを離すと音声が出力されます。
PTT HOLD:MUTEボタンを押している間は音声が出力され、MUTEボタンを離すと消音状態になります。
DISABLE:MUTEボタンを操作しても消音状態になりません。
デジタルコンパンダーにより、別のソニー製アナログワイヤレスシステムとの互換性を保ちます。モードを切り換えることにより、従来のソニー製アナログワイヤレスマイクロホンシステムWL-800シリーズ(WRTシリーズ、WRRシリーズ、WRUシリーズ)、UWPシリーズ、UWP-Dシリーズと組み合わせて使用することができます。
受信機の音声出力レベルを-12dBから+12dBまで、3dB刻みで設定できます。入力レベルコントロールを持たないカメラと組合せてお使いの場合に便利な機能です。
反応が早い有機EL 表示素子(Organic Light-Emitting Diode)の採用により、設定状況を鮮明かつ正確にリアルタイムで表示することが可能です。
DC電源供給機能により、長時間運用や電池切れなど緊急時の電源供給が可能です。
超音波を使った人感センサーによる、音声への影響を低減するかどうかを設定します。有効にすると、ハイカットフィルターが働き、ノイズを低減します。
OFF:フィルターなし
LOW:カットオフ周波数20kHz
HIGH:カットオフ周波数15kHz
送信機(UTX-B40)には赤外線機能がありますので、URX-P03やURX-P03Dからチャンネルやコンパンダーモード設定を受信可能です。レシーバーのAUTO SET機能も使用可能です。一方、URX-P40には赤外線機能がありません。 UTX-B03をURX-P40と組み合わせてお使いの場合は、トランスミッターのチャンネルをマニュアルで設定する必要があります。
新しいUWP-Dシリーズでは小型軽量化を図り、現場での機動力のある運用を実現しました。ボディーパックトランスミッターUTX-B40は、従来機種より約20%の小型化を実現し、装着時の負担を軽減しました。レシーバーURX-P40(MIシュー含む)は外形寸法が短くなり、カムコーダーやデジタル一眼カメラなど、小型のカメラと組み合わせた場合でも、一体感あるスムーズな運用が行えます。
受信機(URX-P40)はデジタルオーディオインターフェースを追加したマルチインターフェースシュー(TM) (MIシュー)に対応しています。これにより、マルチインターフェースシュー(SMAD-P5)とソニー製XDCAMカムコーダー(*)との組合せでD/A・A/Dプロセスを削減。カムコーダーへのダイレクトデジタルレコーディングが可能となり、低ノイズ・高音質を実現します。(アナログ接続時との比較で、S/Nレベルは6dB以上改善されます。改善幅はカムコーダーのモデルによります。)
* 本機能に対応するカメラの情報は、SMAD-P5の対応カメラをご確認ください
受信機(URX-P40)はマルチインターフェースシュー(SMAD-P5)を使用することで、MIシューを搭載したカムコーダーやデジタル一眼カメラに接続可能です。これにより、ケーブル接続が不要となります。MIシューアダプターを介して、受信機(URX-P40)から音声信号がカムコーダーに伝送されます。また、カムコーダーから受信機(URX-P40)に対して電源供給可能で、またカムコーダーから受信機(URX-P40)の電源オン・オフをコントロールでき、電源を一元管理することができます。また、カムコーダー(*)との機能連携により、RFレベルメータのほか、音声ミュート状態、およびトランスミッターの低バッテリー警告などの情報をカムコーダーのビューファインダー上に表示可能。現場での使い勝手を向上させます。なお、SMAD-P5には後方互換性があり、従来のMIシューを搭載した一部のカムコーダーでも、アナログ音声接続でご使用いただけます。
* 本機能に対応するカメラの情報は、SMAD-P5の対応カメラをご確認ください