映像制作機材 | Anycast Station
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中央大学 様  
2005年9月から朝日新聞社との提携講座を開講した中央大学様。Anycast  Stationを使用して臨場感のある講義中継を実現しました。
中央大学多摩キャンパス
中央大学様は、東京・多摩地区の大学や企業が参画する(社)学術・文化・産業ネットワーク多摩(以下、ネットワーク多摩という)と朝日新聞社とで行っている提携講座を2005年9月に開講しました。総合政策学部多摩キャンパスの大教室で行われる週1回の講義は、配信を希望する他の大学にもライブ中継され、大勢の履修者が画面を通じてリアルタイムに受講できる仕組みになっています。講義中継システムにAnycast Stationを使うことで、分かりやすく、臨場感に富んだ授業のライブ配信を実現されています。

オールインワン設計で優れたポータビリティを実現したAnycast Stationの導入により一般教室へ持ち込み形式での講義中継システムを具体化へ
提携講座の授業風景。Anycast Stationで他の大学にも配信されています
中央大学様がAnycast Stationを導入することになったのは、朝日新聞社との提携講座を開講し、同時に講義を希望する他の大学にライブ配信を行うためでした。総合政策学部 事務室 鈴木様に、講座の目的や内容をお話しいただきました。「提携講座は、ネットワーク多摩の活動の一環として2002年度にできた制度です。朝日新聞社の協力を得て開設大学が講座を開講し、同時に提携講座参加大学に講義をインターネット配信し、履修者の単位認定までを正規に行う講座です。2005年度の開設大学は中央大学で、総合政策学部の特殊講義という科目で開講することにしました。週に1回、全13回の講義が行われる予定で、毎回第一線で活躍する朝日新聞社の記者の方が来校して、新聞の概論、政治、外交、経済、宇宙科学、環境問題など、それぞれの講師が専門とし、得意とする分野について講義していただいています。この提携講座の開設大学になる上で、最大の課題となったのがリアルタイムでの講義配信をどうするか、ということでした。本学には自前で講義中継できる設備がなかったので、新規に検討する必要がありました。」


この中継/配信システムの検討から機材の選定、そして運用を担当するのは、キャンパスの情報インフラ整備やコンテンツ制作をサポートする多摩ITセンターです。同センター 仲田様は、講座の特殊性や履修登録者数が想像以上に多かったことから、最終的に設置型ではなく、一般教室への都度持ち込みによる講義中継システムを検討することになったと、構想の経緯をお話になっています。「提携講座は、13回で終了する特殊講義ですから本格的な設備投資は難しいですし、くわえて履修希望者が非常に多かったため、一般教室にその都度持ち込むことができるシステムを検討することにしました。しかし、簡単に持ち運ぶことができる、ポータビリティに優れたビデオスイッチャーが当時は見当たりませんでした。そんなときに、たまたま新聞でAnycast Stationの記事を読みました。ビデオスイッチャー、オーディオミキサー、液晶ディスプレーなどのオールインワン設計で持ち運びも簡単、ビデオやパソコンのマルチソース対応で多彩な教材配信が可能、しかも入力数も豊富に用意されています。これなら私たちの考えているポータビリティに優れた高機能な中継システムが可能になると直感しました。」


ソニーの展示会でAnycast Stationに直接触れた同センター 黒木様も、マルチソース対応の魅力や使い勝手の良さを実感することができたとお話になっています。「ネットワークを使った配信自体は、入学式や卒業式などで数年前から行っており、技術的にはその延長線上で考えることができます。問題は今回配信するのが授業であるため、ただ撮影した映像を配信するだけでは済みません。講師の講義、板書、紙や実物の教材、さらにパソコンのデータといった多彩な教材を同時に配信する必要があります。Anycast Stationなら、そのような多数の教材を簡単にスイッチングして、適宜配信することができます。しかも技術に詳しくない人でも、直感的に操作できる使い勝手の良さもライブ配信に適していると判断しました。中継/配信システムの検討時期にAnycast Stationが発売されたことは、非常にタイミングが良かったと思っています。」



また、仲田様、黒木様ともにAnycast StationがPinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)機能の搭載が予定されていた点も、採用の大きな決め手の一つにあげていらっしゃいます。「講義を配信する上で、2つの画面を同時に使えるメリットは非常に大きいと考えています。講義と板書、その他の教材を同時に配信できますので、配信先の受講者にとっても非常に分かりやすい授業になります。」


約30分でセットアップや撤収が完了。イージーオペレーションで、分かりやすく、臨場感に富んだ授業をライブ中継
約30分でセットアップが完了。終了後は速やかに撤収され、一般の教室に戻されます
提携講座は、毎週水曜日に435名収容の大教室で開かれています。中継/配信システムのセットアップや撤収は、2、3名のスタッフで、約30分で完了します。現在、Anycast Stationには2台のビデオカメラと書画カメラ、そしてパソコンが接続され運用しています。ビデオカメラは1台が中央から講師や板書を撮影、もう1台は質疑応答の際などに学生を撮影する位置にセットされます。また、当日の新聞や印刷物などの教材は書画カメラで、パソコンで作成した教材は教師のパソコンからダイレクトに入力されます。音声は、教室に設置されたPAシステムのミキサーアウト1系統とカメラの音声を入力し、教室の臨場感をそのまま中継できるように工夫されています。出力映像は、配信システムに受け渡すと同時に、バックアップのためDVCAMレコーダーDSR-11に記録しています。


オペレーションを担当されている方は、Anycast Stationの魅力として、使い勝手の良さと、高機能、高性能をあげていらっしゃいます。「基本的に使用する教材は事前にいただくことになっていますが、講義については事前の打ち合わせなどは特に行っていません。講義の流れに合わせて撮影を行い、教材や板書に適宜切り換えながら、配信しています。Anycast Stationに入力された映像は、すべて液晶ウインドウに表示され、それを簡単な操作で、しかもシームレスにスイッチングすることができます。実際、取扱説明書を詳しくは読んでいないのですが、支障なく運用できるだけでなく、講義に合わせたスムーズな中継が可能です。出力される画を見ても、非常にハイクオリティであると感じています。また、オーディオミキサーも非常に高性能・高機能です。ステレオで左右に振ったり、パンの切り替えもスムーズにできますし、各種設定もメニュー方式で必要に応じて細かな設定が可能です。講義の内容を分かりやすい形で配信するためには映像だけでなく、音声も重要になりますから、その意味でも大変助かっています。」


Anycast Stationを使った今回の講義中継システムには、仲田様、黒木様も十分に満足され、高い評価をされています。仲田様は、「一般教室へ毎回持ち込むという条件の中で、これだけポータビリティに優れた配信システムを構築できたのは、やはりAnycast Stationがあったからこそだと思っています。今後ビデオやDVDなど、使用する教材が増えても対応できます。」と評価されています。また、黒木様はコストパフォーマンスの高さもAnycast Stationの魅力とおっしゃっています。「一般教室が使える点もそうですが、ビデオ機器など既存の設備を有効に活用することで、非常にコストパフォーマンスに優れた講義中継システムを構築できたと思います。板書の撮影の仕方など、受信サイドの要望を反映していくことで、授業を効果的に配信するためのノウハウを着実に蓄積しているところです。」
取材でお伺いしたとき、提携講座は6回目の講義を終えていましたが、この間Anycast Stationにトラブルは全くなく、非常に安定した状態で稼働中でした。こうした信頼性の高さも、好評をいただいている要因の一つになっています。


映像を扱うゼミでの活用など学生が扱えるコンテンツ制作システムとしての運用も検討中
提携講座終了後のAnycast Stationについては、まだ未定ながら、オールインワン・イージーオペレーション・マルチソース・ハイクオリティという特性を活かした幅広い運用を検討されているようです。仲田様は、あくまで総合政策学部の意向を最優先としながらも、学生たちによる運用に期待を寄せています。「Anycast Stationは、技術の専門家でなくても運用ができると考えています。ですから、学生が運用するようなことも検討しています。総合政策学部にも映像を扱うゼミがいくつかあって、撮影や編集を自分達で行ったりしています。そのようなコンテンツ制作システムとしてもAnycast Stationは有効に使えるのではないかと思っています。」


講義のライブ配信の可能性については、インフラの整備など、今後クリアすべき課題が多いという点で意見が一致しています。鈴木様も、「今回の提携講座の配信を通して、将来的には非常に可能性のある授業の形態だと感じてはいます。ただ、配信を行うための技術やノウハウ、あるいはインフラの整備、人材の育成とスキルアップなど、クリアすべき課題はまだまだ多いのが現状だと思います。」とおっしゃっています。
実際、講義を行うことはできても、設備や環境、人材といった問題から、配信までを単独で行える大学はそんなに多くないのが現状のようです。Anycast Stationを使った今回の中央大学様の中継/配信システムは、そのような課題をクリアしていく上で一つの方向性を示しているといえるのかもしれません。
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