インパルスはとてもシンプルな信号ですが、スピーカーにとって再現するのがもっとも難しい信号です。インパルス信号を正確に再現することができれば、音楽が録音された本当の音を聴くことができることになります。インパルスを正確に再現するにはフラットで広い周波数特性と、音の波面が時間的に揃っている必要があります。一般的なマルチウェイスピーカーはフラットで広い周波数特性を持ちますが、音の波面を時間的に合わせることはとても難しくなります。各ドライバーからリスナーの耳への距離が異なることや、クロスオーバーネットワークによる遅延が波面のタイムアライメントを崩します。一方でシングルユニット構成のスピーカーはユニットが一つなため、波面を時間的に合わせることは容易ですが周波数特性は十分な広さを持ちません。SA-Z1は同軸構造とFPGAによる信号処理によって音の波面を時間的に揃えることで、広い周波数特性と正確なインパルス応答の両立を実現しました。
一般的なマルチウェイスピーカーをデスクトップで使用する場合、スピーカーから耳までの距離が短いため、それぞれのドライバーユニットから出る音を一つの音波としてブレンドするための十分な距離が確保できません。そのため解像度の高い音や正確な空間の再現は困難です。SA-Z1はトゥイーターとウーファーのセンターが同じ軸上にマウントされた同軸構造となっており、一つの軸上でそれぞれのドライバーユニットから出る音を合成することができます。さらに機械加工による部品の精度を上げ、組立時の精度を追い込むことで、メインウーファーとトゥイーターの同軸精度をミクロン単位の精度まで追い込みました。また、SA-Z1はFPGAによる音の波面の時間制御と同軸構造によって、広帯域とタイムアライメント性を両立し、高精度な点音源化を実現しました。
SA-Z1はFPGAとマルチアンプシステムを採用することで、各ドライバーから出る音の波面をコントロールし、完璧に揃えることを実現しています。メイントゥイーター、アシストトゥイーター、メインウーファー、アシストウーファーそれぞれに対して、FPGA内部に独立した遅延バッファを持ち、各スピーカーの出力のタイミングを綿密にコントロールします。また、入力する信号の種類により遅延バッファ量を制御することで、入力信号の種類によらず、常にスピーカーシステムの実力を最大限に発揮する繊細なタイムアライメント制御を実現しています。SA-Z1はマルチウェイスピーカーとシングルドライバースピーカーのアドバンテージを同時に有しています。
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