スピーカーの動作にともなうエンクロージャーの振動は、エンクロージャー自体を大きな振動板のような働きをさせるため音像定位を曖昧にしてしまいます。SA-Z1はメインウーファーとアシストウーファーの2つのウーファーを真鍮製の支柱で結合し対向配置することで互いの力を打ち消し、エンクロージャーの不要な振動を極限まで抑えることができます。歪みの原因となるエンクロージャーの振動を取り除くことによって、クリアな音と高解像を実現しました。
自然界の発音源は低音を360°に広げます。この低音放射パターンが生み出す複雑な反射が、広がり感を感じさせる重要な要素であり、この放射パターンを再現することがステージ感を再現するためには重要です。一般的なホームオーディオでは、スピーカーとリスナーの間に低域が広がるための距離が十分にあり、ステージ感を再現することができます。一方でニアフィールドリスニングの場合スピーカーとリスナーとの距離が短く、低音が広がらないためにステージ感の再現が困難です。SA-Z1はアシストウーファーと側面の音道によって低音を横から放出することで、ニアフィールドでも自然な低域の広がりを実現し、ステージ感を再現します。
高比重な亜鉛フレームで磁気回路を抱え込む高剛性構造は、振幅動作による付帯振動を低減します。振動板背面側に十分なエアフローを確保することで、振動板周辺に発生する乱気流を防ぎ、振動板のリニアな振幅動作を実現します。また、分割マグネット構造がボイスコイル周辺の気圧の変化を減らし、強力で均一な磁場がボイスコイルをリニアに駆動し、大振幅時でも微小信号の高い再現性を保ちます。さらに、磁気回路には大型の銅製ショートリングの採用や、専用設計ネオジウムマグネットによる磁束の安定化が電流歪みを低減します。
「I-ARRAY(TM) System」はメイントゥイーターと、それを上下で挟むようにレイアウトされた2つの小口径アシストトゥイーターで構成し、3つのトゥイーターをあたかも1つのトゥイーターのように機能させる技術です。3つのトゥイーターを単純に並べると、音波が相互に干渉し周波数特性に激しいピーク・ディップが発生しますが、「I-ARRAY(TM) System」はコンピューターによる高精度物理シュミレーションによって相互干渉が発生しないレイアウトを実現しています。メイントゥイーターは口径が大きく音圧も高く、音楽性豊かな高域再生を実現します。アシストトゥイーターは指向性が広く、かつ100kHz再生を実現します。両者の良いところを合わせることで、自然で広い指向特性と広帯域性能を両立しています。
トゥイーターの振動板は表面にチタンをスパッタリングコーティングすることで、ソフト材でありながら強度を上げることに成功しています。ソフトドームの滑らかさとハードドームの高域特性の両立を図ることで100kHzまでの広帯域を実現しています。バランスドライブ型のトゥイーターは、振動板の重量・空気負荷が均一になる振動板の重心を駆動することで駆動力を余すことなく振動板に伝えることができます。さらに、高剛性・高音速の接着剤と進化した少量塗布技術により、ドームと振動板外周部の境界の非常に小さいピンポイントのスペースを駆動する構造が可能となり、リニアなピストンモーションを実現しています。
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