商品情報・ストア Feature “壁面”利用で心地良いインテリアコーディネートを インテリアスタイリスト・窪川勝哉が提案する空間活用術(1)

“壁面”利用で心地良いインテリアコーディネートを
インテリアスタイリスト・窪川勝哉が提案する空間活用術(1)

好みのインテリアをきちんと選んで心地良い空間をつくるポイント

実際にテーブルやソファなどを配置していくと、すぐに部屋のスペースに限界があることに気づき、行き詰まってしまうケースもしばしば。もしくは、好みのアイテムを追加していったら、部屋がごちゃごちゃして想像どおりの部屋にならない、なんて場合も……。

そこで、雑誌や商品カタログでインテリアスタイリングを担当する窪川勝哉さんに、心地良い空間づくりのためのファーストステップを伺いました。

インテリアスタイリスト
窪川勝哉

インテリアのみならず、クルマや家電、ステーショナリーなど、プロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。雑誌やTV番組など、メディアでのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイやマンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手掛ける。2011年に渡英。1年半のロンドン滞在を終え、2013年から再び東京に拠点を移して活動中

平面・床置きという考えに“壁面”活用をプラスする

窪川さんからは、第一声「もっと部屋の“壁”を効果的に使いましょう」との回答が。「インテリアというと、床面を利用することばかりに気を取られがち。でも、それは空間を平面でしか捉えていません。それだとすぐに、部屋はモノでいっぱいになってしまいますよね。でも、“壁”を利用することを考えれば、利用できる空間は数倍に広がります」

壁面を上手に使えていない部屋は、見た目のバランスも悪くなりがちです。例えば、下の写真のように、床にはベッドやサイドテーブルなど多くのモノが置かれているのに、壁には何もない状態だと、床が壁面に対して重い印象となります。

「こうしたスペースでも、アクセントとしてアートフレームなどを壁に掛けるだけで、床と壁、つまり部屋全体を見た時に、安定感が生まれるんです」(窪川さん)

ここからは、窪川さんに具体的なコーディネート例を挙げてもらいながら、インテリアにおけるモノの配置のバランスについて解説してもらいます。

アートを掛けるポイントは“壁の広さ”と“デザイン”、“数”、“大きさ”のバランス

「左のようなまっさらな壁だと、どこか物足りなさを感じてしまいますよね。こちらに先ほどご紹介したようなアクセントとしてアートフレームを壁に掛けてみると印象が変わります。どんな空間にしたいのか、といった好みにもよりますが、シンプルさを求めるならば、線の細いイラストなど、あまり主張しないアートフレームを掛けるといいと思います」

「広い壁面に、小さくて主張しない絵画をポツンと掛けるだけでは、不安定さが増すだけです。壁の広さに応じて、アートフレームの数や大きさを変えていくことも大事ですね」

トータルバランスを生み出すのは色調と素材の統一感

「床だけでなく壁面も使う、といっても、雑然とモノを置いていくだけではダメなんです。バランスを考えながら、パーテーションなどを配置するようにしましょう。また、ウッドの家具で統一した部屋であれば、プラスするアイテムも色調を合わせるようにすると、マッチングは良好。アクセントとして観葉植物などのグリーンを加えてもいいですね」

「ハードルは少し高くなりますが、壁面に棚を設置すると、収納としても役立ちます。そこに観葉植物を置いたり、お気に入りの書籍を置いたりすることで、部屋に温かみをプラスできますよ」

“壁面”利用が部屋づくりの可能性と幅を広げる

このように、壁面を有効に使えていないインテリアは、コーディネートがアンバランスになってしまうことがお分かりいただけたかと思います。また、部屋が狭くてインテリアコーディネートの余地が少ない、と感じている人も、壁面の有効活用にぜひトライしてみましょう。

「今まで床にばかり目を向け“平方”メートルでしか考えていなかった空間利用を、壁面を有効活用した“立方”メートルで考えるようにしましょう。そうすれば、インテリアコーディネートの可能性が一気に広がりますよ」

窪川さんには今後も引き続き、

  • ムダを極力省いた部屋づくり
  • 趣味のモノに囲まれた部屋づくり
  • 仕事もはかどるインテリアコーディネイト
  • 暮らしの中にアートを取り入れるコツ など、

部屋の壁面の上手な活用方法と、ちょっとしたポイントを押さえてインテリアをセンス良くまとめる方法をお伺いしていきます。

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