多彩な映像表現は、まだまだ他にも。
より多くの方に触れて欲しいAX700の魅力
──映像表現の幅を広げる「スロー&クイックモーション撮影(*1)」と、
「スーパースローモーション撮影(*2)」についても、ぜひお聞きしておきたいのですが。
玉川準一朗 [商品企画]
動画の表現手法にはいろいろあると思いますが、「時間を表現する」という意味では、AX700には2つのモードが設けられています。
1つはスーパースローモーション撮影です。Exmor RS CMOSセンサーを搭載したことによって960fpsで読み込み、撮影することができます。最高で40倍スローという、ここ数年前までは高価格な業務用ビデオカメラでしか撮れなかった映像をAX700でも撮影することができます。
もう1つはスローモーションとクイックモーションで撮影できる機能で、120fpsから1fpsまで撮像のフレームレートを選べます。スローモーションは日常、テレビなどでも目にするため多くの方がご存知の表現かと思いますが、クイックモーションとは一定間隔で撮影した静止画をつないで動画のように見せることで、時間が高速に進むように見える映像が撮影できる機能です。カメラは本当に一瞬を捉えていて、それを表現できることを楽しんでいただきたいです。
- *1 音声記録はできません。UHS-I (U3)のSDHC/SDXCメモリーカードが必要です
- *2 4K記録・音声記録はできません。Class10 以上のSDHC/SDXCメモリーカードが必要です
──最後に、今回のターゲットは性別とかファミリーといった分類ではなく、
「映像にこだわって撮られる方たち」ということでしたが、その方たちにメッセージをお願い致します。
玉川準一朗 [商品企画]
プロフェッショナルに限らず、一般の方たちがこだわりを持って動画を撮り、作品づくりを楽しまれています。そしてSNSなどを通じて世界中に動画作品を発表することも可能になりました。その中でも、AX700で撮影しようと考える方たちというのは、本当に作品づくりに想いを込め、動画撮影を楽しんでおられる方たちだと考えています。ですので、今後もそんなユーザーの声や情熱を知った上で、商品開発を続けていきたいと思っています。
ぜひAX700で撮った作品をどんどん公開していただきたいと思います。AX700ならではの、すごく美しく、オートフォーカスを生かした作品を見せていただけることを楽しみにしています。
上田仁志 [ソフトウェア(AF)設計]
今回、このファストハイブリッドAFの開発ではいろいろなチャレンジができ、思い入れのある技術や機能を惜しみなく投入させていただきました。AX700は出荷時の設定のままで、すぐにきれいな映像をかんたんに撮影してもらうことができる、ハンディカムならではのコンセプトを踏襲しています。
ですが、業務用ビデオカメラで求められてきたさまざまな要望に応えられるカスタマイズ性を持ち、撮影の可能性を大きく広げた点に一番の特長があると思っています。ですので、いろいろなアイデアで、さまざまな場面に応じた、柔軟な設定を実際に試していただきたい。使えば使うほど愛着が湧くようなビデオカメラになったのではないかと思っています。
尾内伸啓 [商品設計]
プロフェッショナル、あるいはこだわりを持って映像作品を制作しようとするアマチュアの方たちの思いに応えられるハンディカムの新しいフラッグシップモデルとしてAX700は大きく進化しています。ぜひ手に取り、触って、実際に撮影していただくことで、その実力を感じていただきたいと思っています。きっと、感動を呼ぶ想像以上に美しく滑らかな映像が撮れる。そういう一台になったと自負しています。