クラムボンのバンドマスターとして、ベース、ギター、キーボード他を担当。デビュー以来クラムボンのほとんどの楽曲はmitoによるものであり、自身のバンド以外にも、楽曲提供・演奏参加、プロデューサー、ミックスエンジニアとして、多くのミュージシャンを手がけるほか、映画やTV、アニメの楽曲制作を行う。また複数のソロ名義でも多岐にわたり活動しており、2011年には初のmito名義となるソロアルバム『DAWNS』、参加曲を集めた『mito archive 1999-2010』を発売している。
僕はずっとインナーイヤータイプのヘッドホンを愛用しています。持ち運びも楽だし、なによりも、音が耳に直接届くので、そんなに大きな音量を必要としないことが大きい。音を細かくチェックする意味においても、音の高域から低域までをバランスよく聴かせてくれるので、僕にとって必須のものです。このXBA-A3も、非常に適切に楽器それぞれの響きがきれいに再現されていると思います。耳に優しいレベルで音楽のダイナミクスや繊細さを楽しむことができますね。
音質そのものもとてもライヴ感のある音で、低音部のスピードが「速い」のがすごくいいですね。特に低域の音がきちんと「見える」。低音部の楽器それぞれの音の形、輪郭がすごく明確で、音楽を見えるように聴かせてくれるヘッドホンになっていると思います。
こんなふうに低域がきちんと聴こえるということは、実は、それぞれの音域がとてもバランスよく調整されているということなんです。中高域をしっかりと自然に再現できていないと、低域もまともには聴かせられない。粗雑なヘッドホンだと、中高域が変にカシャカシャしちゃっていたりしますもんね。このXBA-A3は中高域が丁寧にまろやかな音で再生できているので、逆に、低域をしっかりと効かせることができているように思います。民生機でできるところまでやってみせるぞ、という気合を感じますよね。これは開発の方もなかなかご苦労されたんじゃないかな。
今はもうそろそろ、「本当の音の良さ」の魅力の存在に、誰もが気付いてきているころだと思うんですよね。いい音を体験することの良さが、かなり広く伝わってきているんじゃないかな、と。
だからこそ、ライヴの現場はすごく盛り上がっているし、ハイレゾや、このXBAシリーズのように音をきちんと伝えるヘッドホンの人気も高まってきているんだと思います。
実は僕自身も、ここしばらく、ハイレゾ対応ウォークマンとこのヘッドホンのおかげで音楽人生が変わった気がしていて(笑)。早くからクラムボンがトライしてきたこと、そしてライヴでも音源でも僕らが目指していることが、より広く伝わってくれるようになると嬉しいです。ハイレゾ音源も早くからリリースしていますしね。
このヘッドホンは、本当にストレートに「音」に向かっているヘッドホンといえるのではないでしょうか。このXBA-A3のようなヘッドホンで、ぜひ僕らの音を、ハイレゾで聴いていただければと思います。