企画・設計 |
レンズづくりは、製品コンセプトの模索からスタートします。ボディ開発陣からの要求、レンズ開発者としての欲求…すべてのファクターが仔細に検討され、いま必要なレンズの骨格が決定されます。
なかでも私たちが大切にするのは、お客様の声。使ってみての貴重なご意見を、設計者や品質保証担当者が直接お聞かせいただく機会を得るために、モニターテストやセミナー・ユーザー座談会を頻繁に実施しています。
コンセプトが決まれば、各セクションが連携をとりつつ、技術開発・設計を進め、試作機がつくられます。
交換レンズは、複数枚のレンズを組み合わせて、求められる焦点距離・明るさなど必要なスペックに対して、最大限に性能を引き出します。 どのようなレンズをどう配置すべきかをシミュレートして、いろいろな性能をバランスさせながらレンズ全体をデザインするのが光学設計の役割です。
非球面レンズなど特殊なレンズも含め、光学設計の求める光学エレメントを生産するため、基礎的な技術開発・生産プロセスの構築も含めて取り組みます。
1枚1枚のレンズの光軸をキッチリ合わせて、正しい間隔に並べるのが鏡筒。フォーカシングやズーミングなど、それぞれのレンズを設計通りの位置に移動させるのが鏡筒機構です。すべてのレンズ・レンズ群をシンクロさせる必要があり、きわめて高精度な動きを要求されます。
オートフォーカスを行うためには、レンズ群を移動させる駆動力が必要です。通常はカメラボディからメカ的な機構で駆動しますが、より快適なフォーカシングを行うためにSSM (超音波モーター) を搭載することもあります。
オートフォーカスのためにはレンズの情報をカメラボディに伝える必要があります。 αの高性能な手ぶれ補正機能SteadyShotでは、さらに多くの情報が必要。 レンズ内にROMやCPUを内蔵して、これらあらゆるレンズ情報をカメラとの間でやりとりします。
試作機に対する厳格な品質評価を行います | 試作テスト |
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