試作テスト |
試作機は、品質保証部できわめて厳格に品質評価します。過酷な条件を設定して、レンズ性能を含めた「すべての面での信頼性」をテスト。さらに、結果を踏まえて次のステージでの試作・テスト…。繰り返される試練をパスしたαレンズのみが「ソニー製品としての資格」を得て、生産部門に託されます。
量産された後、お客様にご愛用いただいている状態での品質を保証するためには、試作機段階での微かな不安も見逃せません。 描写性能は、収差測定やMTF、解像力測定、フレアー測定や実写での他社比較などを行います。 信頼性試験は高温高湿環境から極低温での環境試験や、落下衝撃試験、防塵試験に始まり、壊れてしまうまでの耐久試験も行います。 また、長きに亘ってお使いいただくレンズなので、加速試験は必須です。 量産時にわずかな確率で顕れるであろう不具合も徹底的に洗い出し、設計陣にフィードバックします。
ソニー株式会社
デジタルイメージング事業本部 AMC品質保証部
森 祐輔
試作機は、手作りの段階・仮型によるもの・金型を造って量産品と同様にしたものなど、ステージがあがっていくわけですが、そのつどテストを繰り返します。設計陣が手塩にかけた新機種も、我々の関門をクリアしなければ次のステージに進めません。心を鬼にして、設計陣にダメ出しします。
テストの内容はじつにさまざまです。 設備・測定機を使ったり、手で確かめたり、実際に写真を撮って比較したり…。 お客様に長期間に亘ってご愛用していただくことが前提ですから、お客様が使われるであろうあらゆるシーンを想定して、テストを実施します。 また、光学性能面での評価は、投影検査やMTF、コリメーターなどを使って調べ尽くし、さらに実際に写真を撮って他社レンズと比較もします。
新製品が世に出て、評価を受けるのは設計者です。 万一、問題がでれば、我々品質保証部の責任。 損な役割と思うこともありますが、お客様に喜んでいただくためには手を抜くわけにはいきません。 αレンズの品質を支えているのは我々…その誇りがあるからこそ、頑張れるんだと思います。
いよいよ組み立て工程へ | 製造 |
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