実際に、どんな感じで高音質化を実現したかというと、先代の「RDZ-D5」をベースにして、歪みの少ないクリアなサウンドにするために、大きく3つの取り組みをしました。第1に、音質を左右するアナログ出力部に高音質パーツを使用。第2に電源部を強化。そして、第3に筐体の見直しを行いました。オーディオに詳しい方ならわかると思いますが、電源や筐体にまでこだわるのは、アンプやCDプレーヤーなどの、高級オーディオ商品のアプローチの仕方そのものです。
まず、高音質パーツの説明からすると、「RDZ-D5」で搭載したマルチレベル方式オーディオD/Aコンバーターを採用しました。これは、ソニー製のスーパーオーディオCDプレーヤーでも採用しているもので、歪率:0.001%、ダイナミックレンジ:113dBという高性能パーツです。その他のキーデバイスも「RDZ-D5」と同じものを採用しています。
また、カップリングコンデンサーにOFC(無酸素銅)リード線を金メッキ処理したシルミックコンデンサーや、OPアンプ(アナログ音声出力段)に「OPA2132」など、スーパーオーディオCD/DVDプレーヤーの最上位機種である「DVP-NS9100ES」で使用されているのと同じ高音質部品を採用しています。この結果、クリアなサウンドが再現できたと思います。
|