第5回 コンピューターウイルスに感染するとどうなる?では、ウイルスに感染したときに、どのような被害をもたらしてしまうかを学習しました。
今回は、ウイルスに感染してしまったときに、どうすれば良いかを学習し、万が一のときにも慌てず冷静に対処できるようにしましょう。
パソコンの動きが急に遅くなった、パソコンの起動に異常に時間がかかる、見たことのないメッセージが出る…
「ひょっとしたらウイルスに感染したかもしれない」というときには、焦らずに、次の手順で確実に処理をしましょう!
ウイルス対策ソフトのウイルス定義ファイル(パターンファイル)を最新版にします。
パソコンにつながっているネットワークケーブルを抜きます。
無線LANでネットワークにつながっている場合は、ワイヤレススイッチをオフにします。
その理由は次の通りです。
ウイルス対策ソフトを使ってウイルスチェックをします。
ウイルスが見つかった場合は、ウイルス対策ソフトに従って、ウイルスの駆除をします。
ウイルス対策ソフトでの駆除作業は、残念ながら100%うまくいくとは限りません。ウイルスの種類によっては駆除ができないことも考えられます。
その場合は、パソコンを購入時の初期状態に戻すしかないことがあります。この初期状態に戻す作業のことを「リカバリー」といいます。
リカバリーについては、以下もご参照ください。
リカバリーを行うと、現在パソコンに入っているデータ(写真やメールの文章、音楽ファイルなど)がすべて消えてしまいますので、大切なデータは日頃からこまめにバックアップしておきましょう。
バックアップとは、写真やメールなどの大事なデータを別の場所(外付けのハードディスクやDVD、BD(ブルーレイディスク)などの外部メディア)にコピーをしておくことをいいます。
それでは、ウイルスの駆除がうまくいかなかったときの処理の、大まかな流れをご紹介します。
大切な写真や音楽などのデータを、外付けのハードディスクやDVD、BD(ブルーレイディスク)などの外部メディアにバックアップします。
バックアップについての詳細は以下をご覧ください。
パソコンを購入時の初期状態に戻します(リカバリーを行います)。
リカバリーが終わったら、Windowsの初期設定を行います。
また、Microsoft Office付属モデルの場合は、リカバリーを行ったことで、WordやExcelなどのソフトウェアが消えてしまっているので、再度インストールします。
Windowsの初期設定については、以下をご参照ください。
WordやExcelなどのインストール手順については、以下をご参照ください。
外していたネットワークケーブルを、パソコンに差し戻します。
無線LANをご利用の場合は、ワイヤレススイッチをオンにします。
ウイルス対策ソフトをインストールします。
データや各種設定をバックアップした外付けのハードディスクやDVD、BD(ブルーレイディスク)などの外部メディアを、ウイルス対策ソフトでウイルスチェックします。
バックアップしたデータにウイルスが含まれていないことが確認できたら、必要なデータをパソコンに戻します。
バックアップしていたデータを、パソコンに戻す作業を「復元」といいます。
ここで注意することは、バックアップしたデータもきちんとウイルスチェックするということです。
バックアップしたデータにウイルスが含まれていると、せっかくリカバリーをしてパソコンを初期状態に戻しても、またウイルスに感染してしまう可能性があります。
コンピューターウイルスは、一度駆除すれば終わりというものではありません。
再び感染しないようにするためには、Windows Update(ウィンドウズ アップデート)やVAIO Update(バイオ アップデート)を定期的に行い、パソコンを常に最新の状態にしておくことが大切です。
Internet Explorerなどのブラウザーも、古いバージョンを利用していると、ウイルス感染の可能性があるため、最新版にしておくことをおすすめします。
また、ウイルス対策ソフトの定義ファイル(パターンファイル)を最新の情報に更新し、定期的にウイルスチェックをすることも必要です。
身に覚えのないメールや添付ファイルは開かない、怪しいホームページは見にいかないなど、日頃から心がけましょう。
Windows Updateとは、インターネットを経由して、OS(Windows)を自動的に更新し、最新の状態に保つための機能です。
ソニーが提供するVAIOに関する「重要なお知らせ」、および「アップデートプログラム」の情報をお知らせする機能です。
< 答え >
正解は【A】です。おめでとうございます!
コンピューターウイルスに感染してしまった場合、パソコンにつながっているネットワークケーブルを抜きます。
また、無線LANでネットワークにつながっている場合は、ワイヤレススイッチをオフにします。
これは、ネットワークでつながっている他のパソコンへの感染(二次災害)を防いだり、感染したウイルスによる他のウイルスの侵入や、個人情報漏洩を防ぐために必要な作業です。
正解は【A】です。
コンピューターウイルスに感染してしまった場合、パソコンにつながっているネットワークケーブルを抜きます。
また、無線LANでネットワークにつながっている場合は、ワイヤレススイッチをオフにします。
これは、ネットワークでつながっている他のパソコンへの感染(二次災害)を防いだり、感染したウイルスによる他のウイルスの侵入や、個人情報漏洩を防ぐために必要な作業です。