従来のプロジェクターでは、光源に水銀ランプなどを採用していたことで、ランプの寿命から、一定使用時間ごとの交換が必要でした。また、ランプが寿命に近づくにしたがってフリッカーの発生や光量の不安定を生じやすく、ランプ切れが突発的に発生するため、使用の中断や、ランプ交換にかかる手間も大きな不便となっていました。
ソニーのレーザー光源プロジェクターは光源に半導体レーザー(レーザーダイオード)を採用した新たな光源技術Z-Phosphor™により、文字どおり「桁違い」の光源の長寿命化を実現。ランプ切れやランプ寿命の心配なくプロジェクターをお使いいただけるようになりました。
レーザー光源は明るさがとても長く持ち、2万時間*でも使い続けることができます。つまり、会議室や教室での使用なら約10年間(1日あたり8時間×平日約245日)、光源の交換を意識せずに安心してお使いいただけます。加えて、輝度一定設定や、光量をセーブする「ロング」モードでは、さらに長い期間安心してお使いいただけます。
*使用環境や使用状況により異なる場合もあります
ソニーのレーザー光源プロジェクターは、レーザー光を危険性のない形で扱う、拡散光を利用する方式を採用しています。したがって、レーザーを採用しながらも、安全性の面では全く心配なく、安心してご利用いただけます。
ソニーのレーザー光源プロジェクターには、2万時間の長期間使用を想定して開発を行った新世代の高耐久液晶パネルBright Era™を搭載。光源の長寿命化による安心だけでなく、発色などの面においても、液晶パネルの「焼け」などによる色褪せなどを心配せず、長期間にわたって安心してご使用いただけるようになりました。 新世代の高耐久液晶パネルBright Era™では、パネルの材質から改めて見直し、改善を行うことで、長期間にわたって、安定した表示クオリティーを維持できるようになりました。
レーザー光源になり、ランプの交換が不要となるだけでは、手間いらずにはなりません。ソニーは、プロジェクター各部の設計を一から見直し、徹底した運用の手間を減らすことに取り組みました。例えば、ランプの交換などと合わせて交換が必要だった、換気用の空気フィルターも大幅に長寿命化。100時間ごとの自動クリーニング機能*を備え、2万時間の長期に渡ってメンテナンスを不要としました。光源の長寿命化とあいまって、特に天吊りやリア投写などといった、メンテナンスに不便を伴うような環境への設置も、より手軽に、より安心して、行っていただけるようになりました。
長さ2mを超える静電吸着フィルターを蛇腹状に折りたたむことで劇的にコンパクト化した空気フィルターを吸気部に配置。100時間ごとに自動でほこりを叩き落とすクリーニング機能*を備えることで、長期間のメンテナンス不要を実現しました。
*VPL-PHZ61 / PHZ51 / CWZ10には、本機能は搭載していません
従来のランプ式プロジェクターでは、電源を入れてから点灯し明るさが安定するまで1分近くお待ちいただくのが当たり前でした。その間、どうしても、会議や授業の進行が止まってしまう不便がありました。
レーザー光源プロジェクターでは、瞬時に安定して発光することができるレーザーを光源に採用したことに加え、回路構成や制御ソフトウェアについても徹底して見直しを図り、電源投入からわずか十数秒で立ち上がる便利さを実現。ついに、テレビやモニターに限りなく近い使い勝手でプロジェクターをご利用いただけるようになりました。
従来のランプ式プロジェクターは、ランプの消灯の後に1分前後の冷却時間が必要でした。そのため、会議室や教室などでの利用においては、ランプ消灯後にも主電源などが落とせず、プロジェクターを見つめながら冷却が終わるまで待っていただくような場面がありました。また、冷却を待ち切れずに電源を落としてしまうと、ランプの寿命を縮めてしまい、そのことがランプ交換頻度を上げてしまい、メンテナンスの手間やコストを増やしてしまう不便がありました。
レーザー光源プロジェクターでは、即時にシャットダウンが可能なレーザー光源を採用したことで、消灯後の冷却をお待ちいただく必要が完全になくなりました。また、システムなどに組み込んで、主電源と共にON・OFFを行っていただくことも可能になり、会議室や教室などで使われる、その他の機器と一体化したオペレーションが可能になりました。
会議などにおける、商品の質感やデザインの色選定などの場面、学校の授業における、自然や化学などの解説における場面など、プロジェクターに対する画質や色再現性のニーズは日増しに高まってきています。ソニーのレーザー光源プロジェクターは、レーザー光源の安定性と3LCD方式、LCDパネル技術、回路処理など総合力を生かした、従来のLCDプロジェクターの常識を超える、見てわかる高画質と色再現性を実現しました。
ソニーのレーザー光源プロジェクターは、ホームシアタープロジェクターに採用されているものと同じ「データベース型超解像処理LSI(リアリティクリエーション)」を搭載しています。入力された映像ソースをリアルタイムで映像パターンの解析をし、数千パターンに分類。データベース上に存在する最適な画像(絵柄)と照合し、オリジナルの映像信号がもっていた質感やディテール感、さらに、映像データの編集や伝送で失われてしまった情報までも復元します。同時に、映像特有のさまざまなノイズも大幅に低減し、本来の映像素材がもつ鮮鋭感や美しさを忠実に再現します。
※「リアリティクリエーション」機能は、VPL-CWZ10には搭載されていません
従来のランプ式のプロジェクターでは、ランプの安定点灯や寿命の観点から、設置姿勢に一定の制約がありました。そのため、会議室や教室などのごく標準的な設置環境以外の、デジタルサイネージやイベント用途、博物館などの展示物への組み込み、可動式のエンターテインメント系アトラクション装置への組み込み、既設建造物への設置などといった用途では、投写設計に制約を受ける場面がありました。
レーザー光源プロジェクターでは、点灯時の姿勢を限定しないレーザー光源により、設置姿勢が自由になり、こういった、従来のランプ式プロジェクターでは利用に不便があったような場面でも、自由にお使いいただけるようになりました。また、レーザー光源の採用による光源やフィルターの交換レスとあいまって、建物の内装や、展示物、アトラクションへのはめこみのような形の設置環境にも対応しやすくなっています。
※ VPL-PHZシリーズ、CWZシリーズは上記の「垂直(前後転360度傾斜設置)」のみ対応となります
ソニーのレーザー光源プロジェクターは、レーザー光源の採用による自由な設置姿勢の実現だけでなく、自由な設置環境を後押しするさまざまな機能を備えています。例えば、天吊り投写時の天井裏などを経由した長距離配線には、LANケーブルを利用し、映像・音声・制御信号を長距離伝送できるHDBaseT™接続機能を、スクリーン正面にプロジェクターを設置できないような設置環境には、上下±99%、左右±51%*1の業界トップクラスの広範囲のレンズシフト機能を、ショーウィンドウなどを利用したデジタルサイネージや大教室のホワイトボードなどにおける超ワイドスクリーン投写には、複数台のプロジェクター併用をサポートするエッジブレンディング機能を装備しています。
また、超短焦点レンズVPLL-3003*2を使用すれば、本体端からわずか約3cmの距離で100インチ投写ができますので、スペースに余裕がない環境にも幅広くマッチします。
*1 VPL-FHZ91/101/131(標準レンズ)の場合。また、上下・左右をそれぞれ単独でシフトした場合の値です
*2 VPL-FHZ91/101/131には装着できません
ソニーのレーザー光源プロジェクターは、光源となるレーザーダイオードの発光効率を最大限に引き出す電気設計・熱設計・駆動温度管理などにより、ビジネスプロジェクターとしてもレーザー光源プロジェクターとしても業界トップクラスの高いエネルギー効率を実現しています。
1色のレーザーダイオードから蛍光体を介して3原色の光源を得て、3枚のLCDパネルにより投写映像を作りだす3LCD方式は、光を有効に活用でき、高い色再現性を得られる投写方式です。レーザーダイオードの高い発光効率と、3LCD方式があいまって、ソニーのレーザー光源プロジェクターはきわめて高い光効率を実現しています。
これらの高いエネルギー効率は、低消費電力を実現しています。
また、瞬時に点灯・消灯ができるというレーザーの特長を生かし、消画(ミュート)時は完全に光源を断つ仕様になっていることや、こまめな電源オン・オフもストレスなく行なっていただけることから、CO2排出量の削減など、地球環境の保護に貢献します。