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ブルーレイディスクシステムでは、ディスクの再生互換を保つために数多くの規定が定められています。それらの規定をまとめたものが「規格書」ですが、ブルーレイディスクの規格書は、
Part1:物理(基本仕様)
Part2:ファイルシステム
Part3:アプリケーション
という、3パートに分かれ、図8のようなレイヤー構成になっています。この中で、映像・音声などのデータ列(ストリーム)をファイルとしてディスクに記録する方法を定めたものが、ファイルシステムのパートです。また、ストリームの形式やストリームを管理するデータベースについてのルールを定めたものが、アプリケーションのパートです。アプリケーションのパートでは、ブルーレイディスク規格に準拠するレコーダー・プレーヤーが備えるべき機能を定義するとともに、基本的なユーザーインターフェースを定めています。
図8.ブルーレイディスク規格のレイヤー構成と規格書の構成
主たる規定
項目
ブルーレイ
ディスク
+RW
DVD
-RW
-R
CD
-RW
-R
ディスクの
厚み
1.2[mm]
1.2[mm]
1.2[mm]
レンズのN.A.
0.85
0.6
0.45
レーザー波長
405[mm]
650[mm]
780[mm]
トラックピッチ
0.32[μm]
0.74[μm]
1.6[μm]
データビット長
0.120
[μm/bit]
0.27
[μm/bit]
0.59
[μm/bit]
誤り訂正方式
BD ECC
RS(248,216,33)
RS(62,30,33)
DVD ECC
RS(208,192,17)
RS(182,172,11)
CD ECC
RS(32,28,5)
RS(28,24,5)
変調方式
17PP変調
8-16変調
EFM
プリアドレス
方式
ADIP like
LPP/ADIP
(-RW/+RW
/-R)
ADIP
(CD-R/RW)
ユーザデータ
容量
23,25,27
[GB]
(片面一層)
4.7[GB]
650〜740
[MB]
転送レート
36
[Mbps]
11.08
[Mbps]
1.4
[Mbps]
RS:Read Solomon 符号
表1.主な光ディスクの仕様
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