日本の「ものづくり」を支えてきた中小企業の技術を結集して超深海に挑む「江戸っ子1号」プロジェクト。
今回、HDR-TD20Vに課せられたのは「日本海溝、水深7800mの超深海に潜航しての3Dビデオ撮影」という世界初のミッションであった。
通常、深海において鮮明な画像を撮影することは専用の機材を使用しても困難を極めるといわれるが、今回の撮影では「今までの深海撮影では世界のどこにも前例の無い鮮明さでの、しかも3D撮影。市販のカメラで撮ったとは信じられないほど」(関係者談)という非常に高いクオリティの映像収録に成功した。
もちろん、夜間撮影や手ブレ、ズームや近距離撮影に強いその特性が、極端に光量が限定されたうえに、劣悪な撮影環境の克服に多大な効果を発揮したことはいうまでもない。
また、軽量・小型・長時間撮影・モジュール外部からの優れたコントロール性が、他のデバイスとのスムーズな共存・連携を可能にしたことで世界でも前例のない超深海での3Dビデオ撮影に成功した事も、特筆すべき成果の一つに挙げられている。
写真:江戸っ子1号
写真:内蔵されたHDR-TD20V
写真:撮影を終え、回収
東京都内と千葉県の中小企業5社および2つの大学と海洋開発機構が、信用金庫の橋渡しによって連携。日本近海の海底に眠るといわれる未利用資源の産業活用を目指して、オール国産・低コストの新型深海探査機の開発に挑んでいる。