長崎県の南西に位置する端島、通称「軍艦島」。世界で最も有名な廃墟ともいわれるその姿を、永遠に残るにふさわしい記録映像として空中から収めることがHDR-AS15に課せられたミッションであった。
空撮には複数のローターで姿勢制御するマルチコプターを使用。人が足を踏み入れることのできない建築物内部への侵入も想定したこの小型ヘリには、本体重量わずか90g、かつ170°の広視野角を持つHDR-AS15の搭載が最高の選択であった。
強風下での撮影は困難を極めたが、高解像度「カールツァイスレンズ」によるその映像は、大自然の力強さ、特に海と空の圧倒的なまでの青さを美しく記録することに成功した。この文字通り「誰も見た事のなかった視点からの映像」は海外でも話題を呼び、世界中から賞賛の声が寄せられている。
写真:複数のローターで姿勢制御するマルチコプター
写真:マルチコプターに搭載したHDR-AS15
長崎県長崎市にある端島(はしま)の通称。世界で最も有名な廃墟の一つといわれる。海底炭鉱を採掘するために開拓され最盛期には5000人を超す住民が生活していた。1974年に最後の住民が島を去り、現在は完全な無人島となっている。