リアルとオンラインを繋ぎ、
センシング技術で新たな音体験を
常時装着も快適な『LinkBuds S』
リアルとオンラインを繋ぎ、
センシング技術で新たな音体験を
常時装着も快適な
『LinkBuds S』
「リアルとオンラインを繋ぐ」というコンセプトを掲げる新世代の完全ワイヤレスヘッドホン「LinkBuds(リンクバッズ)」。その第2弾となる『LinkBuds S』は常時装着というシリーズのコンセプトはそのままに、新たにノイズキャンセリング機能とハイレゾ再生機能を搭載しました。その狙いと想いを開発者たちに聞きます。
本坊:それを説明するために、2月に発売された『LinkBuds』も含めた「LinkBuds」シリーズのコンセプトから説明させてください。「LinkBuds」シリーズは、小型軽量ボディに自然な外音取り込み機能を実現することで、ずっと身につけておけることと、それによってリアルとオンラインを繋ぐということを実現した完全ワイヤレスヘッドホンのシリーズです。
『LinkBuds』は、ドライバーユニットに穴の空いた個性的な形状によって、驚くほどの軽さと自然な外音取り込みを実現し、長時間ヘッドホンを装着しながら作業したいというニーズに応えました。対して『LinkBuds S』は、小型軽量ボディと自然な外音取り込みという特性はそのままに、ノイズキャンセリング機能とハイレゾ音質を実現したことが特長です。これによって、音楽などのコンテンツにより没入できるなど、さらに幅広い用途に使っていただけるようになりました。
本坊:「LinkBuds」シリーズのコンセプトに共感していただけつつ、自宅はもちろん、電車での移動中などにもコンテンツにより深く浸りたいという方々ですね。
本坊:その通りです。なお、「LinkBuds」シリーズでは「リアルとオンラインを繋ぐ」というコンセプトをより強く感じていただくべく、センシング技術とパートナー連携による新しい音作り体験にも力を入れています。
本坊:『LinkBuds』ではマイクロソフトの「Soundscape」サービスなどとの連携を実現しましたが、今回、『LinkBuds S』ではその点をさらに強化しています。まず「Auto Play」というユーザーの行動に応じた音楽の自動再生機能を新開発し、人気音楽配信サービス「Spotify」などと連携して日常生活の中でよりシームレスに音楽再生を楽しめるような工夫を施しています。これはある意味で『LinkBuds S』のコンセプトを体現する象徴的な機能ですので、ぜひご体験いただきたいですね。
さらに、ユーザーの頭部の向きと動きを検出するヘッドトラッキングという機能をNianticの人気ARゲーム「Ingress(イングレス)」で夏頃使えるようになります。「Ingress」は現実の空間を舞台にしたARゲームなのですが、『LinkBuds S』を装着していると、ゲーム内で鳴っている効果音が、実際にその方向から聞こえるようになるんですよ。
本坊:その通りです。これによって、より深く「Ingress」の世界に没入していただけるようになります。もちろん今後も、さらに多くのサービス、コンテンツに対応し、音楽を聴いている時以外も、常時、ヘッドホンを身につけていることによる新しい音体験の楽しさを提供していきたいと考えています。
セルジオ:「Auto Play」は、ユーザーが操作をしなくても、適切なタイミングで適切な音楽を再生するという機能です。具体的には3つのシナリオを想定していて、『LinkBuds S』を装着した直後、席を立って動き出した直後、オンライン会議が終わった直後に自動的に音楽を流してリラックスを促します。
本坊:それぞれのシチュエーションについて少し補足すると、「装着した直後」というのはこれからどのコンテンツを再生しようか選んでいる時です。これまでは当然、無音の中でコンテンツを選んでいたのですが、「Auto Play」ではその時点から音楽が流れ始めます。
本坊:「動き出した直後」は、何か作業を終えて、一服するために席を立ったというシーンのことです。ちょっとリビングでコーヒーでも飲もうかなというタイミングで音楽がかかると、いい気分転換になりますよね。「オンライン会議がおわった直後」も同様です。
本坊:現時点では、サブスクリプション型音楽配信サービスの「Spotify」あるいは、「Endel(エンデル)」というアプリの作り出した音楽を再生できます。
本坊:「Endel」はスマートフォンで取得した位置情報や天気、心拍数などのデータを元に、今、ユーザーに必要な音楽をAIが生成して再生してくれるという個性的なアプリです。「Auto Play」が再生を始めるタイミングに合わせて適切な音楽を作ってくれるので、この機能との相性は抜群ですね。
セルジオ:マイクやモーションセンサー、装着センサーなど、内蔵されたさまざまなセンサーから取得した情報と、接続しているスマートフォンから取得したスケジュール、場所、時間といった情報を加味し、「会議が始まった」「作業を止めて席を立った」といったコンテクスト(文脈)を作り、それを元に音楽再生を始めています。
セルジオ:やはり、適切なタイミングで音楽を再生するようにしないと邪魔になってしまいますから、その妥当性をどのように担保するのかはとても悩みました。今回は日本とアメリカでテストを行っているのですが、いろいろなユースケースを想定し、たくさんのβ版をリリースして改善しながら機能を作り込んでいっています。もちろん今後も機械学習なども駆使してさらに適切に動作するよう進化させていく予定です。
本坊:なお、ソニーのワイヤレスヘッドホンには、以前から「アダプティブサウンドコントロール」という、ユーザーの行動や場所に連動して事前に登録したノイズキャンセリング/外音取り込み設定やイコライザー設定に切り替わる機能が搭載されていました。「Auto Play」はそれとは異なる、より良い音楽体験を提供する機能なのですが、こうしたセンシング機能を駆使した気の利くヘッドホンであることも『LinkBuds S』で目指したことの1つになるんですよ。
松原:はい。『LinkBuds S』では重量を、同じくノイズキャンセリング機能に対応した完全ワイヤレスヘッドホンである『WF-1000XM4』が片耳約7.3gなのに対し、約4.8gと3分の2近くまで抑えました。『LinkBuds』同様、常時装着して利用するスタイルが可能になっています。
本坊:『LinkBuds S』はノイズキャンセリング機能とハイレゾワイヤレス対応モデル*1として世界最小最軽量*2を実現しています。
*1 ハイレゾワイヤレス再生(LDAC)を利用するにはAndroidスマートフォンやウォークマンなどLDACに対応した機器が必要です。また、WF-1000XM4でLDACを使用するにはスマートフォンアプリ「Headphones Connect」から操作が必要です。
*2 2022年3月30日時点、ソニー調べ。LDAC対応完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて
松原:このサイズ感は開発当初目標としていたものです。また、その上でさらに耳からの突出量を減らすことにもこだわりました。
松原:重心が身体の中央に寄るので装着安定性が増し、頭を動かしてもズレたり外れたりしにくくなります。装着感も良くなるので快適性にも寄与しますね。なお、『LinkBuds S』では、『WF-1000XM4』で好評だったエルゴノミック・サーフェス・デザインを継続して採用しており、イヤホン本体を耳との接触面で支えることで安定性とフィット感を大きく高めています。これはソニーが持つ500例以上にわたる耳形状のデータがあればこそ実現できたことなんですよ。
松原:『LinkBuds S』では内部のデバイスを徹底的に小型化・軽量化することで、製品全体の小型化・軽量化を実現しています。具体的には4つのデバイス、メイン基板、ドライバーユニット、バッテリーそしてマイクをゼロから見直しています。
松原:そうなんです。ですので、我々の求める性能を満たした状態で小型化するのにはどれも大きな苦労が伴いました。
増山:実は『LinkBuds S』の開発当時、それとは別枠で完全ワイヤレスヘッドホンの小型化に特化したプロジェクトを立ち上げ、並行して進めてきました。ソニーの技術者がそこに集まり、自社の技術を駆使して何をどうすれば小型化、軽量化できるのかを徹底的に追求するという場です。もちろん、機能をそぎ落として実現するのでは意味がありません。ソニーがやりたいこと、お客さまに求められていることをキープしつつ、さまざまなやり方を検討していました。
増山:最も大きなところではメイン基板の小型化ですね。一般的な手法では、基板に実装される100点にもおよぶ個々の部品を小さくしたり、削減したり、レイアウトを工夫して無駄なスペースを削っていくことで小型化を目指すのですが、やはりそれだけでは限界があります。『LinkBuds S』が目指しているサイズを実現するには、そこからさらに踏み込んだ取り組みが必要だという結論に達しました。
そこで今回、ソニーのヘッドホン製品としては初めて、メイン基板を超小型のSiP化するということをやっています。
増山:SiPとはSystem in Packageの略で、それまで通常の基板でやっていたことを、超薄型基板や超高密度実装などの半導体製造技術を駆使して1つの小型モジュールに凝縮する手法のことです。この手法を採用することで、機能を損なうことなくメイン基板のサイズをここまで小さくすることができました。
増山:SiP化は、ただ単純に超高密度に、部品を詰めて実装すれば実現できるというものではありません。実装の精度や、はんだ塗布技術など、高い製造技術が要求されます。今回は設計チームと部品工場や製品工場が密接に連携して何とかこれを実現することができました。
増山:電気信号を音に変換するドライバーユニットを直径5mmの超小型なものにし、ノイズキャンセリング機能などで利用するマイクについてもより小さなものを採用しています。さらにバッテリーについてもこれまでの製品と比べてかなり薄型のものを搭載しました。
増山:それについては、完全ワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルである『WF-1000XM4』にも採用されている統合プロセッサーV1を搭載することで解決しています。統合プロセッサーV1は高性能でありながら極めて省電力なため、高いノイズキャンセリング機能を維持しつつ、薄型バッテリーでも6時間*の連続再生を可能にしています。
*ノイズキャンセリング機能ON時
増山:『LinkBuds S』では、小型ボディにもかかわらず優れた処理能力を誇る統合プロセッサーV1の力などもあって、充分に高いノイズキャンセリング性能を実現しています。具体的にはノイズキャンセリング機能を飛躍的に高めた完全ワイヤレスヘッドホンの先代ハイエンドモデル『WF-1000XM3』と同等の性能にまで到達しています。
増山:従来同様、まずは通勤通学時間における電車の騒音、街の喧騒の中でも音楽を静寂の中で楽しんでいただけるようにするほか、在宅利用においても、エアコンの音や、近所の工事の音、家族の立てる生活音などを打ち消して、音楽や作業により没頭できるようにします。特に後者はリモートワークで自宅にいる時間が長くなっている今、重要性が高まっていると感じています。
藤本:先ほどもお話に出た統合プロセッサーV1の優れた処理能力によって高精度にノイズを処理できるようになり、幅広い帯域の騒音を低減できるようになっています。なお、『LinkBuds S』ではデュアルノイズセンサーテクノロジーを搭載し、片側につき2つのマイクを搭載しています。外側に1つ、内側に1つ、計2つのマイクでノイズを取得し、ノイズキャンセリング処理を行っています。
この際、外側に配置されているフィードフォワードマイクについては、屋外での利用時に風に吹かれてノイズキャンセリング性能が落ちてしまわないよう、風切り音を低減する筐体構造を実現しています。これによって、風が強い場所での音楽再生や音声通話時でも、ノイズキャンセリング性能を高いレベルで維持できるようにしています。
本坊:『LinkBuds S』には「外音取り込み」モードが搭載されており、『LinkBuds』のように穴の空いた形状ではないにも関わらず、ヘッドホンを装着した状態でも周囲の音をより自然に聞き取れるようにしています。
藤本:技術的には音声処理のアルゴリズムを改善し、中高音域の取り込み量を十分に確保することで人の声を聞き取りやすくしています。様々な環境において、外音が自然に聴こえるように調整を重ねました。
増山:その上で、ユーザーが誰かに話しかけると、音楽再生が止まり、外部の音を聞き取りやすくする「スピーク・トゥ・チャット」機能も従来モデルに引き続き搭載しています。この際、『LinkBuds S』では従来モデルよりも人の声がよりクリアに聞こえるようなチューニングを施しており、より会話がしやすくなっています。
藤本:『LinkBuds S』は、『LinkBuds』でも好評な、AI技術を用いて音声通話時の発話音声をクリアにする「高精度ボイスピックアップテクノロジー」を搭載しています。本体外側のマイクだけでなく、内側のマイクも使用することで、自分の声を抽出しやすくしています。これによって、騒がしい場所でも自分の声をクリアに相手に届けることが可能になっています。
藤本:自身が駅のホームや喫茶店の喧騒の中にいるような環境で『LinkBuds S』を使用した音声通話では、通話相手側は周囲の環境ノイズが大幅に消えてこちらの声をはっきり聞くことができます。出先からの音声通話はもちろん、家族のいる空間でオンライン会議をしなければならないシーンなどでも役立ちます。
吉良:『LinkBuds S』では直径5mmのダイナミック型ドライバーユニットを新規に開発して搭載しています。このサイズでフルレンジの音を再生できるドライバーユニットはソニーとしても初めてのもので、その開発にはとても苦労しました。ただ、ドライバーユニットを小型化することで、本体の小型化や、重心が内側に寄ることによる装着感向上にも貢献できています。
吉良:このドライバーユニットの内部には振動板という、電気信号を受けて音を生み出すパーツが配置されています。一般的に、振動板の径が小さいほど、低音の再生には不利です。スピーカーで充分な低音の再生を実現するには振動板のエッジ部分を柔軟にしてこの振動板を動きやすくする必要があるのですが、これほど小さなサイズで充分な振幅を持たせるためには、エッジ部分の形状の最適化が重要でした。また、逆に高音域をしっかり鳴らしてハイレゾ再生を実現するためには中央のドーム部分を硬くする必要があります。この相反する条件を両立させるのが大変で、シミュレーションと試作を何度も繰り返して、理想的な形状にたどり着くことができました。
そしてその上で、再現性についても考えなければなりません。量産するためにはこれを何万個と作らねばならないのです。
吉良:この振動板は1枚の材料を金型にはめ込んで形状を転写するかたちで製造しているのですが、その金型を掘る刃物についても専用で準備することで精度を高めることができました。もちろん、従来も製造工程と連携した設計を行ってはいたのですが、『LinkBuds S』では特に早い段階から製造側と連携することで、精度の高い振動板を開発することができました。
吉良:ヘッドホンの音質調整において大切なことは、耳にヘッドホンが装着された状態で、ドライバーユニットから出た音が鼓膜にどう伝わっていくかということです。先ほど、ハイレゾ音質を実現するための設計が大変だったという話をしましたが、ドライバーユニット単体で十分な高域が再生できても、その音が耳に届くまでの経路に遮蔽物があるとハイレゾ再生に重要な高域成分が損なわれてしまうんですね。
そこで『LinkBuds S』ではドライバーユニットをどの位置に配置するかという部分を機構設計メンバーと密接に相談して細かく決め込んでいます。
吉良:『LinkBuds S』はノイズキャンセリング機能を搭載しているため、そのノイズを取得するためのフィードバックマイクもドライバーユニットと同じエリアに配置しなければなりません。ドライバーユニットと音導管の角度や配置を0.1mm単位で試行錯誤し、ドライバーユニットとフィードバックマイク、双方がベストな性能を発揮できる構造が実現できました。
吉良:もちろんです。とても良い音に仕上がったと満足しています。様々な音楽を、ジャンルを選ばず楽しめる音質になっていることに加え、スマートフォン等で近年様々なコンテンツが再生できることを踏まえて音調整を実施しました。友人がSNSに投稿している動画や、個人の動画クリエイターによる作品から映画までもスマートフォンで楽しめますね。それらのコンテンツは様々な環境で撮影されていて、人の声が聴きとりづらいこともあると思います。『LinkBuds S』では、人の声の情報が多く含まれる、中音域がクリアに聴こえるようなバランスに調整したことで、様々な音声コンテンツを楽しんでいただけるようになっています。近年では、音楽のストリーミングサービスでもハイレゾ音源の配信が増えてきています。『LinkBuds S』はLDAC対応していますので、ハイレゾ音源をハイレゾ音質で楽しんでいただけます。是非聞いてみてください。
本坊:なお、『LinkBuds S』には、2022年春発売のソニーのヘッドホンから搭載が始まっている「Safe Listening」機能を搭載しています。これはヘッドホンでのコンテンツの再生時間、音圧を記録し、世界保健機構(WHO)が定める基準を超えそうになったらアプリ経由で知らせるというもの。ヘッドホンの利用時間が増加し、世界的に耳の健康が問題となっている中、ソニーとしてお客さまの音楽体験の未来を守るために何ができるかを考え、実現したものです。
平野:そもそも「長時間装着しても快適なもの」という命題があり、その上でいかにミニマルでシンプルな形状を作るかというところにこだわっています。装着性を高めるのであれば、複雑な曲面を多用した有機的な形状にするのが一般的なのですが、今回は、そこからもう少し整理した形状にしたいという思いがありました。
平野:はい。たくさんのモックアップを作成して最終的に行き着いたのが、ジオメトリックな球と円筒、2つの幾何形体を組み合わせたこの形状でした。もちろんただ組み合わせただけでなく、耳に装着した時に本体が耳の面に美しく沿うよう2つの形体の位置や角度を調整しています。
平野:まずは触感、手ざわりにこだわりました。『LinkBuds S』には、本体表面を保護するトップコートが施されているのですが、その中に含まれる粒子をミクロン単位で検証して、耳や指に心地よい触感のものを実際に確かめながら選んでいます。
平野:よく見ていただけると分かるのですが、実は各色、薄い色と濃い色のツートーンカラーになっています。耳の奥に入る球の部分を一段濃くすることによって、装着時に外側の円の部分だけがきれいに浮かび上がり、よりアイコニックな印象を与えることを狙いました。
平野:ソニーではデザインについて定期的にリサーチを行っているのですが、最近は若い方々を中心に、肌馴染みの良さや、服に合わせやすいカラー、ノイズにならないデザインを求める声が高まっています。さらに近年は環境意識の高まりを受け、華美な装飾を避ける傾向があります。
平野:そうですね。なお、こうしたミニマルなデザインは複雑な形状の製品と比べて手入れがしやすいというメリットがあります。『LinkBuds S』は防滴対応でジョギングなどのちょっとした運動にも使っていただけるのですが、このデザインなら隙間に汗や埃が入り込んでしまうということもなく、サッと拭くだけできれいになります。
* 本機の音導管(音出口の筒部)、通気孔、マイク穴を除く
平野:ケースも本体同様のコンセプトでデザインしています。スリムで引っかかりのないラウンドフォルムでポケットに入れやすいこと、『WF-1000XM4』のケースで好評だった自立できる形状ということでこの形になりました。なお、ソニーロゴがエンボスになったのは、本体同様、加飾を控えようという想いからです。
平野:はい。今回の『LinkBuds S』も本体に再生プラスチックを採用し、パッケージもプラスチックフリーを継続しています。こういうことは一世代で終わらせてはいけないことですから、今後も継続させていきたいと考えています。
松原:『LinkBuds S』は、ヘッドホンを長時間、快適に装着し続けられるようにするにはどうすればいいかをとことん突き詰めて生み出された製品です。ですので、まずはぜひ実際に耳に装着していただき、我々がこだわり抜いた快適性を実感して欲しいと思います。
平野:そうですね。デザインも装着性含めて非常にこだわって作り込みましたので、ぜひ丸一日着けっぱなしにして、お気に入りのコンテンツを存分に楽しんでいただければと思っています。
増山:私も同様にぜひ身につけていただきたいと考えています。ただ、その上で『LinkBuds S』が、ただ小さく軽いだけの製品ではないことも改めてお伝えしておきたいですね。音楽を聴く、人とコミュニケーションする、ARゲームに没入するなど、日常生活のあらゆるシーンをより楽しいものにする製品に仕上がっていますので、これまで以上に幅広い方々に使っていただけると、とてもうれしく思います。
吉良:常時装着はこの製品の重要なコンセプトの1つ。あらゆるシチュエーションで着けっぱなしにして使っていただくわけですが、ノイズキャンセリング機能を搭載したことで、どんな場所でも同じようにコンテンツを楽しんでいただけるようになりました。その上で、あらゆるジャンルの音楽、あらゆるタイプの動画、幅広いコンテンツを気持ちよく楽しんでいただける音質を実現しているので、ぜひいろいろな音を楽しんでみてください。
藤本:そうした「いろいろな音」の中にはコミュニケーションの音声も含まれます。『LinkBuds S』は、目の前にいる人と会話する時の音声から、昨今増えてきたオンライン会議の音声まで、さまざまなコミュニケーションを快適にしてくれます。集中したい時はノイズキャンセリング機能で周囲の音を遮断できますし、インターホンや子どもの声に注意する必要があるときは外音取り込み機能で周りの音を確認しながら作業することもできますので、皆さんの日常生活にフィットさせるかたちで活用いただければと思っています。
セルジオ:今回新たに追加された「Auto Play」は、テレワークの時代にピッタリの新機能です。本当に楽しい機能に仕上がっていると思いますので、音楽が好きな方にはぜひお試しいただきたいですね。
本坊:『LinkBuds S』は常時身に着けられて、ユーザーの行動を読み取って最適な状態にサポートしてくれる、まさに気が利く相棒のような存在だと思っています。この製品と過ごしたユーザーの皆さんの生活が少しでも豊かになることを願っています。どうぞよろしくお願いいたします。