商品情報・ストア Feature ソニーマーケティングのサステナビリティ 遊んで学ぶプログラミングブロック「MESH™」で豊かな体験機会を

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ソニーマーケティングのサステナビリティ 感動を“つなぎ”、心躍る未来へ。

Topic2 クリエイティビティが加速する未来へ
遊んで学ぶプログラミングブロック
「MESH™」で豊かな体験機会を

視覚障がいのある小学生を対象にした
ワークショップを開催。

掲載日:2025/3/18

シンプルなワイヤレスブロックとアプリで
直感的に、手軽に「やりたいこと」を組み立て、
プログラミングを学べるツール「MESH」。

この「MESH」を使って、
視覚障がいのある小学生を対象にした体験ワークショップを
2024年2月に開催しました。

障がいの有無を越えて、
多くの子どもへ豊かな体験機会を届ける取り組みをご紹介します。

「子どもたちに、新たな体験の機会をつくりたい」
保護者からの生の声が、取り組みのきっかけに

今回のワークショップは、
視覚障がい児親子の会「いちごの会」から
ソニーグループが放課後NPO法人アフタースクールと取り組む
「感動体験プログラム」へ届いた一通の問い合わせからスタートしました。

「視覚障がいの子どもたちに、さまざまな体験をさせてあげたい」
「子どもたちにとって、何か新しい体験や学びの機会をつくりたい」

保護者の皆さんから直接いただいたお声に、
特別支援学校で活用されている事例があったことから
「MESHなら、何かできるかもしれない」と検討。

いちごの会の皆さんにMESHをご紹介すると、
「プログラミングがこんなに簡単にできるなんて」
「これなら、視覚障がいがあっても体験できるかも」と
驚きと期待を示されました。

どのような形なら子どもたちが楽しんで参加し、
プログラミングとものづくりを体験できるのか。
約4か月にわたり、いちごの会の皆さんと打ち合わせと準備を重ね、
2024年2月にMESHプロジェクトとして初の
視覚障がいのある子どもたちを対象としたワークショップが実現しました。

音や凸シールで伝える。
ヒアリングを重ねて進めた工夫

ワークショップの検討・準備は、
実際に、いちごの会の方々に体験いただいたり、
ソニー・太陽株式会社の視覚障がいのある社員に
ヒアリングを行ったりしながら進め、
説明の仕方やブロックの識別方法について、工夫と改善を重ねました。

たとえば、バディ制度の導入。
ワークの内容の説明やアプリの画面操作などは
一人ひとりにバディがついて説明しながら進めます。
使うものは机の上で交ざってしまわないよう、
バディから手渡しするなどの工夫もしました。

プログラミングの概念は、五感を使った体験を入り口にして説明。
ワークショップの最初に、バディから
開けたら音が鳴る「びっくり箱」をプレゼントし、
「箱が開く→箱の中のセンサーが光を感知→音が鳴る」という
仕組みを伝えるようにしました。

また、MESHのブロックの識別には、
「視覚障がい者が、点字が読めるとは限らない」
というヒアリング時のフィードバックを受け、
違いが触ってわかりやすい、シンプルな凸シールを貼ることに。

他にも、会場の明るさや動線などもヒアリングを重ね、
子どもたちが体験に集中しやすいように準備をしました。

「初めてのプログラミング、成功がうれしい」
子どもたちの好奇心をかきたてる体験機会に

当日、初めてのプログラミング体験に
少し緊張しているような面持ちだった子どもたちも、
バディから渡された「びっくり箱」を開くと、全身で驚きを表現し、笑顔に。
バディと話しながらどんどんワークを進めていきます。

一つひとつのブロックとプログラミングの考え方を
「びっくり箱」のような体験を通して学んでいきます。

最後は、子どもたちが自宅から持ってきた身近なものを使い、
自分たちでプログラミングを活用した「発明」をしてもらいました。

いつも使っている白杖に動きを感知するセンサーをつけて、
地面を叩くと「どいてください」「すみません」と音が鳴る“おしゃべり白杖”。
蓋を開けると「プシュッ」と炭酸の音がする“さわやかペットボトル”。
さらに、2名で共同制作をした参加者も。
日頃の困り事を解決するものから、楽しみを増やすアイデアまで
多種多様な発明品が生まれました。

子どもたちからは
「プログラミングって何をするのか少し不安だったけど、
わかりやすく丁寧に説明してもらえて、楽しかった」
「発明に成功したことがうれしかった」
「また発明品を作ってみたい」
という感想があがりました。

保護者からは、
「子どもが予想以上に楽しんでいました」
「普段は人見知りで発表などできない子が、
最後には自分から手を挙げて発明品を発表していて、びっくりしました」
「短時間でこんなに変わるなんて、貴重な機会でした」
と、子どもたちの変化と好奇心に、驚きの声が聞かれました。

子どもたちの新たな体験機会となったMESHによるワークショップ。

私たちはこれからも、アクセシビリティへの対応だけでなく、
多くの子どもたちの世界と、「自分でやってみたい」という好奇心を
障がいの有無にかかわらず広げていく
「インクルーシブ教育」の実現を目指し、取り組んでまいります。