本文へ

商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [小物編]プロカメラマンによる撮影テクニック
プロカメラマンによる撮影テクニック 小物編
絞りと露出補正
焦点距離: 100mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/640秒
窓辺のやわらかい明かりを生かし、背景をボカすことで手前のクリスタルを引き立てました。ボケをコントロールすることによって、さまざまな表現ができます。
焦点距離: 100mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/640秒
ボケのコントロール

絞りを開放側にしてピントの合う範囲をせまくすると、奥行きや立体感が強調されます。反対に、しっかり記録したい写真、細部まで人に伝えたい写真の場合は、絞り込んで全体にピントが合うようにしたほうがいいかも知れません。撮影モードは絞り優先(A)モードに設定し、撮影の目的を考慮しながら、いろいろなボケ具合を試してみましょう。

 
焦点距離:100mm /F値:2.8 /シャッター速度:1/640秒 ZOOM ビーズのアクセサリーを撮影しました。全体をくっきりと撮らずに、1粒だけにピントを合わせ、他のビーズは輝きだけを印象的にボカしました。
焦点距離: 100mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/30秒
ZOOM 絞りを開放にして、光の反射を丸くきれいにぼかし
ました。



【開放側で雰囲気のある写真に】

F値を小さく(絞りを開放側に)することで、ボケのきれいな、雰囲気のある写真を撮ることができます。被写体や背景のディテールをどこまで出すのか、思い描いたイメージに合うよう、試行錯誤してみてください。

 
焦点距離: 100mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/40秒
ZOOM開放でボケを生かすと、背景と床が一体化し、奥行きある風景のような雰囲気になります。
焦点距離: 100mm / F値: 11.0 / シャッター速度: 1/2.5秒
ZOOM絞り込んでいくほどに、ピントの合う範囲が広くなり、ディテールが見えてきます。
焦点距離: 100mm / F値: 22.0 / シャッター速度: 1.6秒
ZOOMさらにディテールが強調され、背景と砂との境目もくっきりとしてきました。



【開放では「ミニチュアっぽく」なる】

どの程度のボケ具合が適切なのかは、好みや撮影の目的によって、決めてみてください。建物の模型やジオラマなど実際は大きなモノのミニチュアを撮るとき、F値を小さく(絞りを開放側に)してボケを強調すると「それがミニチュアである感じ」が強くなります。

 
焦点距離: 100mm / F値: 2.8 / シャッター速度: 1/8秒
ZOOM〈開放で奥行きを強調する〉開放(F2.8)で撮影。前後がやわらかくぼけて、写真に
奥行き感が生まれました。同時に「ミニチュアっぽさ」も強調されています。もしこれが本物の家ならば、普通はこのようにボケないからです。
焦点距離: 100mm / F値: 11.0 / シャッター速度: 2秒
ZOOM〈中程度のボケ〉すこし絞り込んで、F11.0で撮影。
右下の文字など、ディテールがはっきりしてきました。
焦点距離: 100mm / F値: 22.0 / シャッター速度: 8秒
ZOOM〈絞り込んで細部を見せる〉F22.0で撮影。背景のディテールも現れ、画面全体がシャープになりました。もしこれが精密なミニチュアだったら、本物のようにも見えるかも知れません。
露出補正で明るさを強調する

被写体や背景が白、または白に近い明るい色の場合は露出をプラス補正に、反対に黒や黒に近い暗い色の場合はマイナス補正にすることを心がけましょう。

 
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/50秒
ZOOM 露出補正プラス1.0で撮影したら、イメージに近い明るさになりました。「白いものはプラス」これが基本です。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/40秒
ZOOM 引き締まった「黒」を表現したい場合は、露出をマイナスに補正すると暗めの仕上がりとなります。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/100秒
ZOOM 白い被写体を白い背景で撮ると、全体にグレーがかった、暗いイメージの写真となってしまいます。
焦点距離:100mm /F値:4.0 /シャッター速度:1/40秒
ZOOM 黒い被写体を黒い背景で撮ると、黒い部分が明るく、グレーっぽくなってしまいます。

PREV   NEXT

αセミナー開催中

CONTENTS TOPへ戻る

1.楽しい小物撮影 2.魅力的に撮るセッティング
3.絞りと露出補正 4.ホワイトバランスとクリエイティブスタイル
5.ライティング
小物撮影のおすすめレンズ&アクセサリー
ページトップへ