撮影領域のほぼ全面となる約93%をカバーする、693点の像面位相差検出AFセンサーを配置。位相差AFセンサーの広いカバー範囲と高密度配置により、ピントが抜けやすい小さな被写体でも、画面の端から端まで精度高く捉え続けることができます。
高速性と追随性に優れた位相差AFと高精度なコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAFシステム」を採用。イメージセンサーで高速に読み出したデータを受けて「BIONZ X(ビオンズ エックス)」での高速処理を最適化することで、すばやく動く被写体を瞬時に捉えます。また、コントラストAF枠を425点の高密度で配置することで、コントラストAFが優位になる低照度環境下などでも高精度なAFが可能になります。693点の像面位相差AFとの組み合わせで、さまざまな環境下で高速・高精度なAFを実現します。
最大60回/秒(*)の演算によるAF追随の仕組みと、最適化した動体予測アルゴリズムにより、AFの精度と追随性能が大幅に進化。ブラックアウトフリー連続撮影中のレリーズ間も絶え間なく測距することで、コマ間の動体予測が難しかったスピードに緩急のある被写体に対しても精度高く追随し続けます。
* シャッタースピードが1/125秒以上の場合に有効です。装着レンズ、カメラ設定によって演算回数は異なります
AI(*2)を活用した「リアルタイムトラッキング」機能を搭載。狙いたい被写体を指定し、シャッターボタンを半押しするだけで、カメラまかせで自動追尾が可能です。ソニー独自の物体認識アルゴリズムにより、色や模様、被写体距離といった空間情報をリアルタイムに高速処理。AF時の顔/瞳優先を「入」にしておけば、被写体が人物の場合、リアルタイムに顔/瞳情報を検出し続け、状況に応じてフォーカス枠を変化させながら追随し続けます。設定はフォーカスエリアモードで選択できるほか、カスタムキーに「押す間トラッキング」を割り当てれば、狙ったタイミングでの追尾が可能です。また、メニューで「タッチトラッキング」を設定すれば、モニター上で被写体にタッチするだけで追尾できます。いずれも静止画・動画撮影時で使用できます。
*1 メニュー上の名称は「トラッキング」です
*2 機械学習を含むAI(人工知能)の技術を活用しています
AI(*1)を用いてリアルタイムに瞳情報を検出し続ける、「リアルタイム瞳AF」を搭載。AF時に「顔/瞳優先」を設定しておけば、カスタムキーだけでなく、シャッターボタンの半押しやAF-ONボタンを押した際にも瞳AFが作動します。さらに、リアルタイムトラッキング技術との併用により、動体に対しての瞳の捕捉精度が向上。動きのあるポートレートを撮影する際も、シャッターボタン半押しの状態でも高精度に瞳を追随し続け、そのままシャッターを切ることができます。また、撮影の即時性を高めるため、カスタムキーによる瞳AF使用時(AF-Cモード)のレスポンスも向上させています。フォーカスする瞳を「オート」「右目」「左目」から任意で選択したり、「右目/左目選択」でカスタムボタンを押すたびに左右を切り換える(*2)設定も可能です。さらに、カスタムキーに[AF時の顔/瞳優先切換]を割り当てておくと、キーを押すだけで入/切を切り換えることができます(*3)。
*1 機械学習を含むAI(人工知能)の技術を活用しています
*2 シャッター半押し中は、瞳の切り換えはできません
*3 ソフトウェアアップデートVer.2.00以降で対応
高度な物体認識技術を用いて瞳を捉え続ける「リアルタイム瞳AF」が、動物(*)にも対応。これにより動物の瞳を高速・高精度に自動検出し、追随します。これまでフォーカス枠をピンポイントに合わせることが難しく失敗しがちだった動物の撮影や、ペットの愛らしい瞳が格段に撮影しやすくなります。カスタムボタンやシャッターボタンの半押し時など、さまざまなAFモードで対応します。また、リアルタイムトラッキング時でも動物の瞳検出の設定が可能です。
* 静止画のみ。人物と動物ではモードの切り換えが必要です。すべての動物が対象ではありません
※ シーンや被写体の状態によってはうまくピントが合わない場合があります
蛍光灯などの人工光源の点滅によるちらつき(フリッカー)を検知し、フリッカーによる影響が少ないタイミングで静止画を撮影します。速いシャッター速度で撮影したときに、画像の上下で生じる露出や色合いの差、連続撮影時の露出や色合いのばらつきを低減します。最高約10コマ/秒(Hi時)までのAF/AE追随高速連写に対応します。
* 光源の点滅周期が100Hzか120Hzの場合のみフリッカーを検知できます。また、連続撮影速度が遅くなることがあります。電子シャッター時、バルブ撮影中、動画撮影時はフリッカーレス撮影ができません
蛍光灯やLED照明などの人工光源のちらつき(フリッカー)の影響を低減するために、通常よりもシャッタースピードを細かく設定する機能です。フリッカーの周波数に合わせてシャッタースピードを調整することで、帯状の明暗が記録されてしまうことを低減します。なお、フリッカーの影響をモニターで確認しながらシャッタースピードを設定できます。静止画、動画ともに、露出モードがM(マニュアル露出)またはS(シャッタースピード優先)のときのみ設定できます。
※ ソフトウェアアップデートVer.2.00以降で対応
AFアルゴリズムのさらなるブラッシュアップにより、AF追随連写時(AF-C)に像面位相差AFの精度を向上。特に屋内スポーツなど、 屋外に比べて照度の低い環境下でも性能を改善しました。また、AF追随連写時の像面位相差AFに対応し、連写しながらの流し撮りなど、AFの活用領域が広がります。像面位相差AFに対応したすべてのEマウントレンズで有効です。
動く被写体をピンポイントで撮影する場合、フォーカスエリアを「拡張フレキシブルスポット」に設定すると、選択したフォーカスポイントから被写体が一時的に外れても、その周辺のフォーカスポイント8点に自動で切り換わり、再びピントを合わせます。
イメージセンサーの優れた感度特性により、暗がりの中でも高精度なオートフォーカスを生かした撮影が可能。「シングル AF(AF-S)」時の低輝度限界は、EV-3(ISO100相当/F2.0レンズ使用)を達成しています。
静止画撮影時、被写体がフォーカスエリアから外れたときの AFの追随感度を5段階から選べます。距離の異なる被写体に次々とピントを合わせたいシーンでは「5(敏感)」を選択。撮影したい被写体の前を別の被写体が横切るような条件下では、「1(粘る)」を選択することで、別の被写体へのAFの乗り移りを防ぎ、撮影したい被写体に安定して追随できます。
α9 IIのAF性能を最大限に引き出すために、各種スポーツ競技や、電車、飛行機、野鳥などの様々なシチュエーションにおける最適なAF設定ガイドを公開しています。
フォーカス枠の色を「ホワイト」と「レッド」から選べます。これまで被写体の色とフォーカス枠の色のコントラストが低く、フォーカス位置が分かりにくかったシーンでも、撮影シーンや被写体に応じて色を選択することで、ピントを合わせる際の視認性が高まります。
「ピント拡大」機能でピントを合わせたいエリアを選択し、ファインダーまたは液晶モニター上で拡大表示した状態でもオートでピント合わせが可能です。拡大表示中はフレキシブルスポットよりも狭い範囲でピント合わせができるので、マクロ撮影などのピントにシビアな撮影に有効です。また、ピントが合った状態からも拡大表示できるので、ピント位置の確認やピントの合わせ直しも可能です。
AFエリア設定時に、ユーザーが頻繁に使うフォーカスエリアの種類だけを表示できます。カスタムボタンに「フォーカスエリア切換」を割り当てた際にも限定表示が反映されます。ISO感度の設定画面においても、ユーザーが頻繁に使うISOの範囲だけを表示することができ、撮影時の設定変更を効率よく行えます。
マニュアルフォーカス時に、画面内のシャープな部分を色つきで表示します。画面のどこにピントが合っているか一目で確認ができ、細かなピント合わせを行うマクロやポートレート撮影に便利です。ピーキングの色は青、白、赤、黄から選べ、ピーキングレベルは3段階から選択でき、Aマウントレンズ装着時にも活用できます。
専用位相差AFセンサーを搭載していないマウントアダプター(LA-EA3)を介した Aマウントレンズ装着時(*1)でも像面位相差AFに対応し、693点の像面位相差検出AFによる広いAFカバー範囲や高速レスポンス、高い追随性能をAマウントレンズで発揮します。さらに、マウントアダプター(LA-EA3)のソフトウェアのアップデート(*2)により、Aマウントレンズ装着時も、AF/AE追随 最高10コマ/秒(*3)(Hi/Midモード)の高速連写が可能になります。
*1 SSMレンズまたは、SAMレンズ装着時。メニュー内の「AFシステム」設定から位相差AF/コントラストAFを選択して使用できます。動画撮影時は「像面位相差検出AF」に対応していません
*2 ソフトウェアの提供情報はサポートページでご確認ください
*3 装着レンズによって最高連写速度が異なります。レンズの互換性情報は サポートページ でご確認ください
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