美しいボケを生かし、撮りたい被写体をさらに引き立たせた写真は、デジタル一眼レフカメラの特長のひとつです。背景をボカすには、(1)レンズの焦点距離、(2)絞り、(3)被写体と背景の距離の関係が大きな要素となります。
ここでは、(1)と(3)について説明します。
■主題となるものを決めて背景をボカす
背景が綺麗にボケた写真を撮るには、主題となる被写体と背景や脇役となる小物の位置関係が重要です。あとは、焦点距離のながい望遠で主題となる被写体になるべく近づいてピントを合せ、撮影するだけ。
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焦点距離 35mm |
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焦点距離 70mm |
真ん中の花瓶にピントを合せズームレンズの広角側で撮影。画面全体に全てのものが入っていて、ピントもシャープだが、ボケ具合が小さい。 |
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同じ位置からズームレンズの望遠側で撮影。望遠にすることで前のグラスも背景の花瓶も程よくボケる。広角と望遠では前後のボケ具合がかわる。 |
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焦点距離 35mm |
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焦点距離 35mm |
グラスと花瓶の距離が近いので ボケ具合が小さい。 |
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グラスを手前に近づけたことで、後ろの花瓶のボケ具合が大きくなった。 |
■人物の背景をボカしてポートレート風に撮影
人物にピントが合って背景がボケた写真は、雑誌のグラビアのような雰囲気がありますね。出来るだけ望遠レンズで撮ったり、人物に思い切って近づいて撮影してみましょう。グっと魅力的に撮影できるはずです。
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焦点距離 35mm |
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焦点距離 70mm |
広角側で撮影。背景のボケ具合が小さい。 |
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同じ距離から望遠側で撮影。背景のボケ具合が大きくなり、人物が引き立った。 |
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焦点距離 50mm |
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焦点距離 50mm |
女性から少し距離がある状態で撮影。これも広角で撮った感じに近く、背景のボケの具合が小さい。 |
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レンズの焦点距離を変えずに、女性に近づいてもらったと同時に、カメラも少し近づいて撮影。背景のボケ具合が大きくなり、人物が引き立った。人物との距離を加減することで写り込む背景との構図バランスも取れた。 |
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