安形:
実は開発チームの約半数がVAIOに携わっていたメンバーです。そのことが、これまでのデジタルスチルカメラの概念を変えるDSC-G1誕生のきっかけだったといえるのかもしれません。
安形:
はい。私はPCの液晶画面に慣れていたために、デジタルスチルカメラを最初に使ってみたとき、液晶の画質に不満を感じました。DSC-G1なら、PCのような美しい液晶画面で、もっと手軽に写真を観ることができます。この液晶を担当したのが、中川です。
中川雅朗氏(以下、中川(雅)):
私はもともと、VAIOでクリアブラック液晶という「魅せる」液晶の立ち上げをしてきました。DSC-G1では「デジタルスチルカメラだから」という常識や様々な制限をいったん捨てて、「魅せる」ための液晶画面をとことん追求しました。その結果、このように画面が大きく高精細の液晶画面が誕生したのです。
中川(雅):
ありがとうございます。技術の向上と、改良を繰り返した結果、ここまでのものをデジタルスチルカメラに搭載することができました。DSC-G1の液晶画面は、とにかくきめ細かい。DSC-G1のメニューは細かいのですが、見づらいと思うことはまずないのでは、と思います。
画素の並び方も、いままでのデジタルスチルカメラの画素の作り方や表示の仕方とはまったく違います。むしろPCに近い。動かし方はPC的で、画作りはデジタルスチルカメラ的という、「いいとこ取り」の液晶画面が生まれたのでは、と自負しています。