Cyber-shotG1 開発者インタビュー 「撮る」から「撮って、見る」そして、「つなげる」へ。デジタルフォトコミュニケーションを実現する、新機軸デジタルスチルカメラ「サイバーショットG1」
ユニークなコンセプトと機能を満載したサイバーショットG1。誕生の裏にある、ソニーの技術者たちの熱い思いをG1開発チームメンバーが語ります。
「撮る」から「撮って、見る」へ DSC-G1の液晶画面の美しさはPCからの発想 デジタルスチルカメラの中で「思い出」をたどる 「手持ち夜景モード」誕生の背景 写真を共有するという考え方 開発者プロフィール
02:DSC-G1の液晶画面の美しさはPCからの発想
皆さん、もともとデジタルスチルカメラの開発に携わっていたのですか?
安形: 実は開発チームの約半数がVAIOに携わっていたメンバーです。そのことが、これまでのデジタルスチルカメラの概念を変えるDSC-G1誕生のきっかけだったといえるのかもしれません。
DSC-G1は、液晶画面が美しいですよね。これはPCを意識してのことですか?
安形:  はい。私はPCの液晶画面に慣れていたために、デジタルスチルカメラを最初に使ってみたとき、液晶の画質に不満を感じました。DSC-G1なら、PCのような美しい液晶画面で、もっと手軽に写真を観ることができます。この液晶を担当したのが、中川です。
中川雅朗氏(以下、中川(雅)): 私はもともと、VAIOでクリアブラック液晶という「魅せる」液晶の立ち上げをしてきました。DSC-G1では「デジタルスチルカメラだから」という常識や様々な制限をいったん捨てて、「魅せる」ための液晶画面をとことん追求しました。その結果、このように画面が大きく高精細の液晶画面が誕生したのです。
TOPへ
本当にプリントした写真を観ているようですね。
中川(雅): ありがとうございます。技術の向上と、改良を繰り返した結果、ここまでのものをデジタルスチルカメラに搭載することができました。DSC-G1の液晶画面は、とにかくきめ細かい。DSC-G1のメニューは細かいのですが、見づらいと思うことはまずないのでは、と思います。 画素の並び方も、いままでのデジタルスチルカメラの画素の作り方や表示の仕方とはまったく違います。むしろPCに近い。動かし方はPC的で、画作りはデジタルスチルカメラ的という、「いいとこ取り」の液晶画面が生まれたのでは、と自負しています。
TOPへ
interview
01へ 02へ 03へ 04へ 05へ 06へ
Developer
中川 典明: [後列左]無線/DLNA技術担当、児嶋 環: [後列中]お任せ管理、画像解析検索技術担当、中川 雅朗: [後列右]LCD開発担当、グラフィック技術担当、合田 大輔: [前列左]G1企画担当、安形 顕一: [前列右]G1設計プロジェクトリーダー