新開発の0.74インチ4K SXRD(*)パネルを搭載した光学エンジンにより、16,000:1の高コントラストで深みのある黒と明るく繊細な映像を映し出します。また、パネルに新たな液晶素材を採用することでパネルの耐光性を向上させ、10,000lmの高輝度も実現しています。視聴環境の明暗にかかわらず細やかな映像表現ができることから、より多様な用途で利用いただけます。
* Silicon X-Tal(crystal) Reflective Displayの略。シリコン基盤上に平坦な反射膜を形成し、光の乱反射を抑えて締まりのある映像を再現します
蛍光体に投射する青色レーザーダイオードに加え、深みのある青を表現するための紺色ダイオードと、深みのある赤を表現するための赤色ダイオードを光源に組み込むことで、輝度を低下させることなくDCI-P3の色域をすべてカバーします。また、ソニーのテレビ、ブラビア(R)のハイエンドモデルに搭載されている高画質プロセッサー「X1(TM) Ultimate」をプロジェクター用に最適化した「X1 Ultimate for projector(エックスワン アルティメット フォー プロジェクター)」により、リアルタイム信号処理の速度が上がり画質が向上しています。この「X1 Ultimate for projector」には、プロジェクター向けの新機能として、ダイナミックレンジを高めるダイナミックHDRエンハンサーや、より深みのある黒を実現するデジタルコントラストオプティマイザーも搭載しています。さらに、HDR 10(*1)およびHLG(*2)を含むHDRにも対応し、より自然な色再現が可能です。
*1 全米民生技術協会によって制定されたメディアプロファイル
*2 Hybrid Log-Gamma の略。NHKと英国BBCが開発し、ITU-R BT.2100で規定されたHDR方式の1つ
新開発の高耐光性小型0.74インチ4K SXRDパネルの採用に加え、特許を取得したソニー独自の新しい冷却機構を搭載したことで、ネイティブ4K且つ10,000lmレーザープロジェクターとしては、業界最小(*)の筐体サイズで51kgと軽量です。パネルの液冷機構や蛍光体ホイールの回転を利用して効率的に熱排出を行うことができると同時に、効率的なエアフローを導入して、39dBの静音設計も実現しています。
* 2020年8月24日時点。ソニー調べ
上下にスタック可能な筐体設計となっているため、複数台を連結してドーム型の天井や大型スクリーンなどへ投影することも容易です。
低遅延の4K 120p信号入力に対応しています。また、暗視ゴーグルを使用した夜間レスキュー訓練などの用途を想定し、赤外(IR)光の投射にも対応しています。大画面での仮想トレーニングなどに利用できます。