入場料を徴収する競技などチャンピオンスポーツの場合は、スタンドからの撮影になります。プロでも絵作りする場合や、大きな大会などで取材パスが取れなかった場合なども同様にスタンドからの撮影を行ないます。条件はほぼ同じです。しかし「撮らなければいけない」でなければ、競技場や撮影場所を選びましょう。サッカーで例えるならば、陸上トラックがない競技場の方が、同じ長さのレンズでもより近くアップで撮影する事ができます。そして夜間ならば照明の明るいスタジアムの方が早いシャッタースピードが切れます。しかし短いレンズや暗いレンズ、暗い競技場だとダメかという事ではなく、良い条件では選択肢が増えるという事だけなのです。まずは何をどういう風に撮りたいかを考える事から始めると良いでしょう。そしてその絵を頭に描き、それを撮るにはどうしたら良いかを条件を含めて考えます。
世界には多くのスポーツ写真が存在します。自分で気になった写真、好きな写真をまねる事から始めると上達は早くやってきます。ただ「その瞬間」は2度とありません。常に変わりゆく状況を瞬時に判断し、画角を決めてシャッターを押さなければならないのですが、なかなか「その瞬間」には出会えないものですから安心して気楽に撮影してください。ただ出会えた時に撮れないと後悔してしまいますので、常日頃から準備していろいろと撮っていく事が大切です。新たなる発見も楽しいもので、それもこれも1つのかけがえのない大切な1枚になるのです。 |