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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ αもっとαを楽しむ [スポーツを撮る]フォトグラファー 石島道康の撮影テクニック
[WEB版]αセミナー フォトグラファー 石島道康の撮影テクニック スポーツを撮る

#03 どう撮るか。
自らも競技者の気持ちになって撮影すれば、その感情が絵に写し込まれる
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いざ撮影するとなっても、なかなか1枚目を押せないという事が多々あります。構図を考えるあまり1枚目が切れない。思うところに選手が来ない。こういった場合はつまらない絵と判りながらも闇雲にとりあえずシャッターを切ってしまうという方法をとります。するといつの間にかリズムが出て来て自然に絵をつくりながら撮影していたりします。競技場に到着するまで頭の中に描いた理想の絵を求め、そして現場での変化を楽しみながら、それに対応して撮る楽しさも味わってください。

 

私の場合はよくその競技に入り込んでしまい、「よし、行け」「ここに持ってこい」「打て」などと心で叫びながら、自らが競技者となってしまって撮影しています。すると先を読みながらの撮影が容易になり、競技に流されてしまうのではなく、流れを自分で作れるからです。その反動で試合後はかなり疲れてしまう撮り方ではありますが、それもまた楽しいものです。また入り込んで感情を込めて撮る事により絵の中でも感情が写し込め、後で写真を見返す時にも感情は蘇ってきます。

撮影のポイント
<さまざまな競技>
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+ コンタクト系スポーツ コンタクト系スポーツなど、接触プレーのあるものは流されて撮影するだけで絵になりやすい。だからこそ自分の絵をみつけて撮ってみよう。 選手のプレー、目の前の競技に流されやすいので注意して、自分のタイミングをみつける。
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+ 非コンタクト系スポーツ テニスやバレーボールなどネットを挟んだ競技は表現が難しい。選手個々を撮るならば自分がプレーヤーになってボールを打つように撮る(タイムラグを考えて、失敗したら何度もチャレンジ)。表情にするのか、風景にするのか、撮りたい絵を考えておく事が重要。
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+ レース系スポーツ 記録(証拠)写真になりやすく難しいが、広めに撮ったり、ブラしたり、動感を出す為の流し撮りをする事で絵が作りやすくなる。何回でも練習してみる事が大切。また、色の配色でも絵は作りやすい。
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+ 演技系スポーツ 曲のかかるものは、競技に入りやすく、絵を書く感じで被写体を配置すると表現力が増す。シャッターを押すタイミングが重要。
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