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商品情報・ストアデジタル一眼カメラ ααヒストリー

AFシステム

αと言えばオートフォーカス。αシリーズ一眼レフカメラにこめられた
オートフォーカスに関する技術をご紹介します。
その多くはα AFカメラによって初めて開発、採用されたもので、
現在のAF一眼レフカメラでも採用されている高度な技術です。

位相差方式オートフォーカス

位相差方式オートフォーカス

現在、一眼レフカメラのAF方式は全てαが最初に開発したAF方式と同様の方式が採用されています。コントラスト方式に比べて位相差方式がAFの速度面、精度面ともに優れていることはそれまでから言われていましたが、αはAFセンサーから独自に開発、高精度化するとともに、システム全体を再構築して高速AFを達成、初めて実用的なAF一眼レフを生み出しました。

AF優先

α-7000は「AF優先」方式を採用しました。「母親が遊園地で遊具に乗った小さなわが子の写真を撮ることの出来る一眼レフ」を目指した結果、多くの撮影者にとってファインダーでピントの合致を確認し、シャッターを切るまでにかかる人の動作の遅さによって例えAFでもピントが外れてしまうことが分かったためです。最初からシャッターを押し込んでやれば、AF機能でピントが合った瞬間にシャッターが切れるAF、「ピントが合わないとシャッターが切れないAF」なのではなく、「ピントが合ったらすぐにシャッターが切れるAF」がα-7000のAF優先機能です。

AF補助光

AF補助光

AFの弱点、暗いところでのピント合わせを達成するため、測距する極短時間、被写体に光を当てて明るさを補うとともに、AFが精度よく合うようにピント検出がしやすいパターンを照射するAF補助光を採用しました。外付けフラッシュにもさらに強い補助光機能を搭載しました。

動体予測AF制御で高倍率での動体撮影が可能に

動被写体検知、動体予測AF制御
ワンショットAF/コンティニュアスAF 自動切換え

α-7700iではピント合致後もAFセンサーの信号を解析し続けることによって、被写体が静止しているのか動いているのか、動きの方向や速度は、などを検知してカメラ制御にフィードバックする技術を開発しました。一眼レフカメラは、シャッターボタンを押してから実際に露光されるまでに数十ミリ秒から数百ミリ秒の時間が掛かります。これはシャッタータイムラグと呼ばれるものでミラーアップ等に要する時間のことです。このシャッタータイムラグ中にも動き続ける動被写体のピントはずれをなくすため、α-7700iでは被写体が動いていると判断した場合、その速度や動く方向から、シャッタータイムラグ後の被写体位置を予測し、事前にその位置にピントが合うようAFを予測してコントロールする技術、動体予測AF制御を導入しました。開発時の狙いは、「世界最速クラスの走る人物を縦位置いっぱいに撮れること」。この技術で動く被写体に対する撮影可能領域は格段にアップしました。また、被写体が止まっていればフォーカスロック撮影に便利で安定した「ワンショット AF」に、動いている場合は「コンティニュアス AF」に自動的に切り替わる「ワンショット AF, コンティニュアス AF 自動切換え」を新開発し採用しました。

多点AF 自動追尾AF

多点AF 自動追尾AF

目指すところは「被写体がどこにあっても早く自動でピント合わせが出来ること」、当初は中央部だけだったAFセンサーをα-7700iでは3点に増やしてAFエリアを拡大、その後、7点に、11点にと順次その点数を増やして行きました。AFの多点化はセンサー技術だけではなく、「ピントを合わせたい被写体が画面のどのセンサーの位置にあるのかを知る」と言った新たな技術開発が必要となります。こう言った技術開発もαは他社に先行して取り組んでいました。また、AFセンサーが多点になると、動く被写体への対応も必要となります。あるAFセンサーから別のAFセンサーへと移り行く動く被写体を常に監視し続け、いつも最適なAFセンサーを決めてそこにピントを合わせる技術の開発も必要だったのです。

アイスタートAFシステム

AFの理想は「撮影者の目と同じように、ファインダーを覗いた時にはすでにピントが合っていること」。こんなゼロタイムAFを目指してα-7xiで採用されたのがアイスタートAFシステムです。ファインダー接眼部のそばに取り付けられたアイセンサーによって撮影者がファインダーを覗いた瞬間を検知し、AFを駆動するシステムです。しかしファインダーを覗いたことを検知してすぐに駆動したのではまだカメラを構えてはいないため、狙いの被写体以外のものに向かってレンズが駆動してしまいます。また駆動にタイムラグを設けすぎるとゼロタイムの目的は達成できません。このような部分にも数多くの被験者実験を繰り返してアイスタートAFシステムは作り上げられました。

グリップセンサー

グリップセンサー

アイセンサー

アイセンサー

反射望遠レンズ対応

(1) 福鏡 (2) 主鏡 (3) センサー等価位置 (4) Afセンサー部拡大 (5) AF用撮像素子 (6) コンデンサーレンズ (7) セパレータレンズ (8) 500mmレンズの射出瞳 (9) AFに必要な光束

反射望遠レンズ対応

反射望遠レンズは超望遠レンズでありながらコンパクト化を可能にし、さらに超望遠レンズの大敵、色収差も極めて効率よく押さえられる優れものです。しかしAFにとっては必要な光束が得られにくい困り者でもありました。当時のミノルタは、レンズ内の鏡の集光とカメラ内のAFセンサー光学系をたくみに設計し、AFを可能にしたのです。反射望遠鏡レンズのAF対応は、現在でもαシステムにしかない特長です。

コニカミノルタはカメラ事業を2006年3月31日に終了しました。

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