オートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)

オートフォーカス(AF)とは、ピントを被写体に自動的に合わせるカメラの機能のことです。一般的なデジタルカメラのほとんどに搭載されています。AFにはいくつか違った種類があり、お使いの機種によっても異なります。撮影したいシーンや被写体によって使い分けましょう。

オートフォーカスの種類

ここではα™(アルファ)シリーズのAFについて説明します。AFの方法は、大きく分けるとAF-SとAF-Cの2種類に分けられ、それぞれシャッターボタンを半押しした後のピント合わせの方法が異なります。

AF-S(シングルAF)
シャッターボタンを半押しするとオートフォーカスが働きます。一度ピントが合うと、ピントはそこで固定されます。風景やスナップなどの止まっている被写体に向いています。
AF-C(コンティニュアスAF)
シャッターボタンを半押ししている間中、オートフォーカスが働き、ピントを合わせ続けます。スポーツ撮影や鉄道写真など、動いている被写体に向いています。
AF-A(AF制御自動切り替え)
シャッターボタンを半押しすると、被写体が止まっているか動いているかが自動で判別され、AF-SとAF-Cが切り替わります。いろんな種類の被写体を同時に撮る時や、手動でフォーカスモードを切り替えたくない時に使用しましょう。

ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)

オートフォーカスでピントを合わせたあと、フォーカスリングを回して手動でピントを微調整できます。最初からマニュアルフォーカスでピントを合わせるよりもすばやくピント合わせができ、マクロ撮影などに便利です。

マニュアルフォーカス(MF)

マニュアルフォーカス(MF)とは、カメラに任せずに手動でピントを合わせる機能です。デジタルカメラでは、通常はオートフォーカス(AF)での撮影が普通ですが、マクロ撮影などピント合わせが思うようにいかない撮影ではMFが有効です。MFでは、レンズ側の“フォーカスリング”を回すことでピントの位置を調節できます。MFへの切り換え方や操作方法の詳細はお使いの機種の取扱説明書やハンドブックをご覧ください。

上の写真はSEL24105Gです。赤色の部分がフォーカスリングです。カメラがMFまたはDMFに設定されている場合、このリングを回すことでピントを手動で調整できます。

マクロレンズで撮影しました。ピントは左手前側の水滴に合わせて、前後を大きくぼかしています。このように、ピント合わせの位置がシビアな場面では、MFを活用しましょう。また、オートフォーカスで思った位置にピントが行かない場面にも使えます。

フォーカスモードスイッチがあるレンズでは、レンズでAF(オートフォーカス)、MF(マニュアルフォーカス)の切り換えができます。

レンズでAF/MFを切り換える

ピント拡大/MFアシスト

マニュアルフォーカス(MF)での撮影時に、ピントが合っているかを確認する方法として、『ピント拡大』や『MFアシスト』機能があります。この2つの機能の有無や、細かい特徴は機種によって異なります。どちらか一方のみしか搭載されていない機種もありますが、「ピントを合わせたい部分を拡大し、ピントを手動で厳密に合わせることができる」という用途に違いはありません。機能の有無や詳細な設定方法は、お使いの機種の取扱説明書やハンドブックをご覧ください。


α55の『ピント拡大』画面。オレンジ色の枠の中が拡大されます。

4.8倍と9.5倍の拡大率が選択できます。

三脚を使ったマクロ撮影星空の撮影などでは、『ピント拡大』や『MFアシスト』をそれぞれ、ボタンやカスタムキーに割り当てをし、拡大表示する時間を『無制限』に設定しておくと便利です。

NEX-7の『MFアシスト』を使ったマクロ撮影のピント合わせ

ピーキング

マニュアルフォーカス撮影や、ダイレクトマニュアルフォーカス撮影のときに、ピントが合った部分の輪郭を強調表示できます。

『ピーキング』を使ったピント合わせの例です。赤い部分にピントが合っていることを示しています。表示色は選べます。

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デジタル一眼カメラ α™(アルファ)で写真撮影を楽しむ

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