暗闇でホタルが飛び交う風景の中に身を置くと、思わず時間を忘れます。幻想的な風景を記憶に留めるだけでなく、写真に残してみませんか?
ここでは、ホタルを撮影し、記憶に残る光景により近い写真に仕上げる方法を紹介します。
ホタルが棲む里山はとても暗い場所です。夕暮れなど少し明るい時間に行って、辺りの状況を確認しておきましょう。道が細いことも多いので、三脚を立てる位置など他の人の迷惑にならない場所をあらかじめ検討しておきます。
ホタルの撮影は長時間シャッターを開ける必要があるため、星空の撮影や夜景撮影 などと同じく三脚でカメラを固定して撮影をします。三脚を使った撮影ではリモートコマンダーがあると便利です。これにより、シャッターを押し込んだ際の振動によるブレを防ぐことができます。また、三脚を使用する際は、誤作動を防ぐため手ブレ補正機能をオフにしておきましょう。
ホタルは光ることによって、オスとメスがコミュニケーションを図って子孫を残しています。フラッシュなど、カメラからの発光以外にも、車のライト、ハザードランプ、懐中電灯、スマートフォンや携帯電話の液晶画面などの明かりは、ホタルの繁殖行動を邪魔してしまいます。また、他の鑑賞者や撮影者への配慮も必要です。明るいうちにカメラの設定を済ませておき、撮影中にカメラの液晶を確認する場合は黒い布を被るなどして周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
暗いシーンではオートフォーカス(AF)が合わないため、ピントはマニュアルフォーカス(MF)で合わせます。MFアシストやピント拡大を使い、拡大しながらピントを合わせます。
Mモード(マニュアル露出)で設定します。以下の設定は、かなり暗い場所を想定しています。試し撮り用の仮設定と考えてください。月明かりや街灯など、撮影場所によっても暗さが変わりますので、まずは試し撮りをしてから設定を調整していきます。
ホタルが光り始めたら試し撮りをします。試し撮りの結果から設定を調整します。
三脚でカメラを固定し、フレーミング(構図)を変えずに複数枚撮影して画像処理ソフトで合成すると、一枚の写真にたくさんのホタルの光跡を表現できます。明滅を繰り返しながら移動するたくさんのホタルをバランスよく合成すれば、記憶に残る光景に、より近い写真に仕上げることができるでしょう。「比較明合成」ができる画像処理ソフトが必要です。比較明合成は、複数の写真の明るい部分だけを重ねていきます。
広角レンズがおすすめです。ズームレンズの場合は、レンズの広角側(焦点距離が短い側)を使えばより多くのホタルを写すことができます。また、明るい単焦点レンズは光を多く取り入れることができるため、ノイズを抑えてホタルを撮影することが可能です。
機種はさまざまですが、NEX-7やα6000(ILCE-6000)で使っていたレンズをα7C(ILCE-7C)やα7III(ILCE-7M3)で使えるか、といった内容のお問い合わせをお客様からいただくことがあります。
ボディ、レンズともに、APS-Cフォーマットと35mmフルサイズがあり、同じEマウントであれば組み合わせてお使いいただくことが可能です。使用時の注意点などについては以下のページをご覧ください。
APS-Cフォーマットのボディまたはレンズと35mmフルサイズのボディまたはレンズを組み合わせて使えるか(α:アルファ:Eマウント)超広角領域の16mmから広角35mmまでの焦点距離をカバーするEマウント専用の広角ズームレンズです。ズーム全域で開放F4が使えます。ISO感度を必要以上にあげることなくノイズを抑えて撮影できるので、星空の撮影にもおすすめです。また光学式レンズ内手ブレ補正機能を搭載しており、風景や日常のスナップ、室内での撮影、大人数での記念撮影など幅広いシーンで活躍します。
G Masterならではの圧倒的な高解像を開放F値1.4から実現し、柔らかく自然なぼけ表現が楽しめる大口径広角単焦点レンズです。画面全域の高い解像性能に加え、最新の光学設計による高い点像再現性など、風景・星景撮影に求められる優れた描写を実現しました。
開放F値1.4の大口径35mmフルサイズ対応広角単焦点レンズです。明るい広角レンズなのでISO感度を低めに設定し、ホタルのいる暗闇をノイズを抑えて撮影できます。開放F値1.4の明るさが作りだす大きく美しいぼけも魅力です。フォーカス時の静粛性にも優れており、静止画だけでなく、動画撮影時も活躍します。
以下はAマウントレンズです。Eマウントのボディで使うにはマウントアダプターが必要です。
AマウントとEマウントについて
超広角領域の16mmから広角35mmまでの焦点距離をカバーする、開放F値2.8の大口径広角ズームレンズです。ズーム全域で開放F値が変動しないため、意図した絞りで撮影を行えます。望遠側で撮影する際もF2.8が使えるので、ISO感度を必要以上にあげることなく、速いシャッタースピードでの撮影が可能です。