ちょっとした散歩や日常の風景も残しておきたいけど、写真におさめるといまひとつ平凡で雰囲気が伝わらない…。
ここでは、そんな身近な景色を印象的に撮るための機能やアドバイスを紹介していきます。
スナップ写真を撮るときは、何も考えず気ままに撮るのも楽しいのですが、写真の構図や“切り取り方”に気を配ってみましょう。まずは切り取り方です。カメラを取り出してそのまま撮影すると、つい余計な物が入ってしまったりして写真が雑然としがちです。何気ない日常の風景だからこそ、何でも写し込もうと欲張らずに、主題を絞って撮影してみましょう。人間の視野に近い画角(焦点距離)は、キットレンズの場合、少し望遠側にズームさせたところにあります。スナップ写真を撮るときは積極的にズームを活用しましょう。
人間の視野に近い画角をカバーするレンズを標準レンズと呼びます。肉眼の見え方に近いので、構図の練習におすすめです。
標準レンズの特徴標準ズームレンズSEL1855を使い、焦点距離35mmで旗を主題に切り取りました。少し望遠側を使うことで、周囲の建物の大きさ、奥行き、旗の大きさのバランスを取ることができました。
こちらは建物や街灯など、多くの物を写そうとしてやや広角側で撮影しました。その結果、建物や地面が多く写り、肝心の旗は奥に小さく写ってしまっています。望遠側で旗を大きく写した初めの写真の方が、印象的な一枚となっています。
上の作例は両方とも焦点距離50mmで撮影しています。時にはこんな大胆な切り取り方もいいですね。
たまたま通りがかった神社にて、望遠ズームレンズを使って風景を大きく切り取りました。背景に夏の緑がよく映えています。一部だけ大きく切り取ることで、写真には見えていない部分の空気感まで想像をかきたてることができます。
写真の構図には『三分割構図』や『対角線構図』など、定番の構図がありますが、それだけを意識しすぎると個性が出せなくなってしまい楽しくありません。それらの構図は迷った時の参考程度にして、気楽に出かけられる散歩やお出かけだからこそ、自分だけのお気に入りの構図や表現を探してみましょう。あなたがよいと思った写真こそが作品です。
ズームが使えるようになると、身近な被写体でも印象的な作品に切り取ることができるようになります。初めは思うようにいかないかもしれませんが、意識してズームを使っていき、自分なりの感覚を身に付けましょう。
より個性的な作品に仕上げたいときは、ピクチャーエフェクト機能を使ってみましょう。ピクチャーエフェクトを使うと、パソコンで画像加工しなくてもレトロ調な写真や絵画のようなアーティスティックな作品を簡単に撮ることが出来ます(*)。α™には様々なエフェクトが用意されていますが、下にいくつか例を紹介します。
(*)ピクチャーエフェクトの種類はお使いの機種によって異なります。
コントラストの高い、白黒フイルムで撮ったかのような写真を撮ることができます。街並みを力強く表現したりするのに最適です。また、雨や曇り空のような、カラー写真ではいまひとつパッとしない条件でも、ハイコントラストモノクロを使えばそれだけで一気に作品のような仕上がりになります。
ソフトハイキーでは、少し青みがかかった優しく淡い写真を撮ることができます。被写体を選ばず、様々な被写体を時にはさわやかに、時には幻想的に仕上げてくれます。
パートカラーはある特定の色だけを残し、他の色はモノクロに仕上げる機能です。これを使えばただの洗濯物ですら、おしゃれな作品に早変わりします。花や小物に使ってもおもしろい作品ができあがります。
他にも『トイカメラ』、『ミニチュア』、『レトロフォト』、『ポスタリゼーションカラー』など、様々なエフェクトが用意されています。ぜひ普段の何気ない景色で様々なエフェクトを試してみてください。
単焦点レンズは背景を大きくぼかすことができるので、身近な景色も一味違った作品に仕上げることができます。自分に合ったレンズを見つけて、今しかない瞬間を感じたままに切り取ってください。
機種はさまざまですが、NEX-7やα6000(ILCE-6000)で使っていたレンズをα7C(ILCE-7C)やα7III(ILCE-7M3)で使えるか、といった内容のお問い合わせをお客様からいただくことがあります。
ボディ、レンズともに、APS-Cフォーマットと35mmフルサイズがあり、同じEマウントであれば組み合わせてお使いいただくことが可能です。使用時の注意点などについては以下のページをご覧ください。
APS-Cフォーマットのボディまたはレンズと35mmフルサイズのボディまたはレンズを組み合わせて使えるか(α:アルファ:Eマウント)開放F値1.8の明るさと小型・軽量を両立し、本格撮影を手軽に楽しめるフルサイズ対応の大口径広角単焦点レンズです。テーブルフォトや花などのスナップ撮影をはじめ、アウトドアや風景、夜景など、日常の幅広いシーンで本格的な撮影を楽しめます。フルサイズユーザーはもちろん、APS-Cユーザーにもおすすめの1本です。
約120gと軽く、気軽に持ち歩けるコンパクトサイズの1本です。F2.8の明るいレンズなので、暗い室内での撮影にもおすすめです。パーティーシーンをはじめ、風景、スナップなど多彩なシーンで活躍します。
カールツァイスならではの高いコントラストと圧倒的な解像力を実現。大口径F1.8の絞りにより、夕暮時や室内撮影など、手ブレや被写体ブレが起きやすい環境下でも、絞りを開放すれば高速でシャッターを切れます。9枚羽根の絞り構成が、開放から2段絞ったところまで円形をキープするため、美しいぼけ味を生かした撮影が可能です。
以下はAマウントレンズです。Eマウントのボディで使うにはマウントアダプターが必要です。
AマウントとEマウントについて
大口径F1.4の明るいレンズで、暗いシーンの手持ち撮影にも威力を発揮します。絞り開放時から理想的な描写性能を示し、全画面にわたる高い解像度と美しいぼけ味が魅力です。