沈む夕日を背景に、人物も美しく撮りたい。そんなときはフラッシュを使いましょう。
フラッシュと逆光のバランスを取ることが、自然な仕上がりを作る上でのポイントです。
また、ワイヤレスフラッシュで撮影すると、フラッシュを配置する自由度が上がり、効果的なライティングが可能になります。
背景の夕日が明るい状況で、フラッシュを使わずに撮影すると、人物は逆光で暗くなってしまいます。
フラッシュなしで撮影
フラッシュのハイスピードシンクロ機能を使えば、同調速度を超える速いシャッタースピードで撮影できるので、背景の夕景はそのままに、人物も美しくひとつの画面に収めることができます。
ハイスピードシンクロで撮影
ハイスピードシンクロで撮影した写真を部分的に拡大してみます。シャッタースピードを速く設定できるため、ISO感度が低く抑えられるので、暗いシーンでも画面が粗くなりません。人物の肌の艶感やレースの透け感もきれいに表現できています。
今回の撮影では電波式ライティングシステムを利用しました。
ILCE-7M3に電波式ワイヤレスコマンダーFA-WRC1Mを装着し、スタンドに設置したHVL-F60RMを発光させています。
次の項目で、電波式ライティングシステムでワイヤレスフラッシュ撮影する場合の設定方法を紹介します。
ご注意
カメラにコマンダーやフラッシュを装着するときと取り外すときは必ず、カメラ、コマンダー、フラッシュの電源を切った状態で装着してください。
カメラの設定
※カメラ側には[ハイスピードシンクロ]の設定項目はなく、ハイスピードシンクロ機能に対応したフラッシュ側の設定をハイスピードシンクロにすれば自動的に使えるようになります。
ペアリング
FA-WRC1MとHVL-F60RMをペアリングします。
フラッシュの設定
HVL-F60RMの設定を確認します。
ヘルプガイドもあわせてご覧ください。
[外部フラッシュ設定]機能に対応したフラッシュを、[外部フラッシュ設定]機能に対応したカメラのマルチインターフェースシューに装着している場合、カメラ側のMENU ⇒ フラッシュの設定が変更できます。本体アップデートが必要な場合もあります。
[外部フラッシュ設定]に対応したカメラ、フラッシュについては以下のページをご覧ください。
[外部フラッシュ設定]に対応したカメラ、フラッシュについて
広角から望遠まで撮影できるズームレンズで、撮影しながら背景と人物のバランスを調整していくとよいでしょう。背景を広く入れたい場合は広角側で撮影します。
機種はさまざまですが、NEX-7やα6000(ILCE-6000)で使っていたレンズをα7C(ILCE-7C)やα7III(ILCE-7M3)で使えるか、といった内容のお問い合わせをお客様からいただくことがあります。
ボディ、レンズともに、APS-Cフォーマットと35mmフルサイズがあり、同じEマウントであれば組み合わせてお使いいただくことが可能です。使用時の注意点などについては以下のページをご覧ください。
APS-Cフォーマットのボディまたはレンズと35mmフルサイズのボディまたはレンズを組み合わせて使えるか(α:アルファ:Eマウント)使用頻度が高い広角24mmから中望遠105mmまでをカバーし、レンズ1本でスナップから人物、風景、ウェディングなど多彩な撮影シーンに対応する標準ズームレンズです。ズーム全域で画面周辺までシャープな描写を追求しながら、Gレンズならではの美しいぼけ味が楽しめます。
今回の撮影で使用した製品