家にいながらディスコ気分を楽しむ、そんな大人な遊びがあります。それが「サイレントおうちディスコ」です。売りは没入感。ディスコに行ったことがある人も行ったことのない人も楽しめる、大人ならではの体験です。
サイレントディスコ、勢力拡大中!
実は今、ヨーロッパやアメリカ・ニューヨークを中心に「サイレントディスコ」が流行中。上の写真のように、ヘッドホンで音楽を聴きながら踊るというもので、もともとは騒音対策として考案されたもの。今やクラブや野外イベントなど、さまざまなシーンで見られるようになりました。
それをVR(バーチャル・リアリティー)、そして音の力でさらに進化させたのが、今回の「サイレントおうちディスコ」なのです。
視界と聴覚を「ジャック」する
「サイレントおうちディスコ」。
「サイレントおうちディスコ」に必要なのは、ハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-1A」とハイレゾ対応ウォークマン®「NW-ZX2」そして「ハコスコ」※です。ハイレゾはCDには入りきらなかった、シンガーの息遣いや曲が演奏されている"雰囲気"までをも感じ取ることが出来るのです。演奏されているまさにその場に立っている気分になれるので、曲の世界に入り込んでしまいます。
そしてハコスコは、手軽にVRを楽しめるダンボール製のスコープ。周囲の視覚を遮断、セットしたスマートフォンの画面で動画を再生すれば、その世界に入り込んだかのような体験ができます。
ハコスコでVRを楽しむためには、周囲の様子を360°記録した動画が必要ですが、今回編集部では、ディスコ内の360°動画を2本ご用意しました。この動画に音声は付いていませんが、ハイレゾ対応ヘッドホンで好きな曲を聴きながら動画をYouTubeアプリで再生し、ハコスコにセットすることで、臨場感たっぷりの「サイレントおうちディスコ」を楽しめます。 (この動画とハイレゾ対応ヘッドホンで再生する音楽は連動致しません。)
同じ曲を聴いても、新たな発見が。
ハイレゾ対応ヘッドホンで聴くのなら、やっぱり生演奏。ぜひ、「サイレントおうちディスコ」に合わせてほしいのはDaft Punkのアルバム『Random Access Memories』に収録されている『Get Lucky』です。クラップ音の響きも美しく、人間が奏でている躍動感を感じられます。
女性編集部員に、「サイレントおうちディスコ」を体験してもらいました。
「フェスやクラブで聴く音とは違って、一音一音をしっかり聴くことができてびっくり。フェスなどで雰囲気を楽しむのもいいけど、たまにはこうやって音をしっかり聴くのもいいですね。」
ソウルバーのマスターも驚いた。
「贅沢な想像ができますよ、これは。」
池袋にあるソウルバーZAPPのマスター、M2さん。普段からディスコファンクに親しみのある彼に、「サイレントおうちディスコ」を体験していただきました。
-----体験してみて、いかがでしたか?
「ハコスコで映像を見ながらだと、なおさら没入感が味わえますね。音楽も臨場感があって、さらに映像も360°を見渡せるので、『サイレントおうちディスコ』は本当にその場に立っているみたいです。」
-----ハイレゾで聴いていただいたのは『Get Lucky』でしたが。
「いやー気持ちいい。『Get Lucky』に参加しているギタリスト、ナイル・ロジャースのギターのカッティングがしっかり聴こえてきますね。弦の一本ずつを弾いている感じが分かります。途中で入ってくるシンセサイザーも気持ちよくって、スペーシーな感じ。」
-----ディスコやクラブと、音の聴こえ方に違いはありましたか?
「ディスコのフロアだとスピーカーの位置に影響されて、音の聴こえは場所によってばらつきがある。それに比べると、たえず安定した音を提供してくれるこの聴き方はいいですね。ダイレクトに音楽を楽しめて、まるで"ディスコの特等席"とでも言うような...。」
-----ハイレゾでどんな曲を聴いてみたいですか?
「これはぜひ、故人の曲を聴いてみたいですね。例えばマービン・ゲイなんて素敵だと思います。もう聴くことのできないはずの彼の生歌を、まるで目の前で歌ってくれているかのように聴けるはず。なんとも贅沢な想像ですよね...。レコードでは聴こえてこなかった音が聴こえるので、昔、何百回も聴いたはずの故人の曲からも、きっと新しい発見がある。最高のタイムスリップができますよ。」
「音」を楽しむのならハイレゾで。
今回ハイレゾ音を聴いて思ったのは、やっぱり音にこだわると「気持ちがいい」ということ。きちんとつくりこまれたディスコ・ミュージックの良さを再発見できました。この発見は、音源が生音であったから。生音ならではの臨場感、曲のニュアンスを楽しめたのです。
ディスコに通ったことがある方は、あのころディスコで聴いた曲を。通ったことのない方は、ライブやフェスで聴いたあの曲を。その音をハイレゾで聴いてみると、また新たな発見があるかもしれません。