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事例紹介

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PCS-G50  導入事例 2008.9.2掲載
■長島町様 [業種:自治体]
ビデオ会議システムを活用して議会中継システムを構築。議会をライブ配信し、町民の信頼に応える“身近な行政”を目指す。
お客様プロフィール
長島町様
薩摩半島の北西部に位置する長島町は、東町と長島町の2町合併により、2006年3月に新たに誕生した鹿児島県最北端の町です。長島本島、伊唐島、諸浦島、獅子島の有人島のほか、大小23の島々で構成されます。四方を東シナ海、八代海、長島海峡などの海に囲まれ、島の北部一帯は雲仙天草国立公園に指定されるなど、豊かな自然に恵まれています。
合併に対して不安を感じている町民の気持ちを理解し、共によいまちづくりを推進していくために、“身近な行政”を目指してきめ細やかなサービス提供を心掛けています。九州の町村では初となる福祉事務所の開設も実現しました。
お客様のニーズ・課題
2庁舎間に敷設した光回線を活かし、議会中継システムを構築したい。遅延が少なく、高精細な映像・音声を実現するシステムを求めていた。
導入効果
議場全体の様子を公開できる。より多くの町民の方に町議会を見ていただける環境を整えることで議会に適度な緊張感が生まれ、発言者の意識も向上した。
導入背景 合併後の町民の関心が高まる議会傍聴を補完するため議会中継システムを構築。
選定理由 高精細な映像品質と低遅延を評価。
システム内容 AnycastStationによる編集映像を両庁舎のPCS-G50で通信。
導入効果 町民に議会の雰囲気をダイレクトに伝える。発言者の意識も向上。
今後の展望 運用を重ねよりよいシステムにしたい。オンデマンド配信も視野に今後はコミュニケーションツールとしての導入も検討。
長島町役場
総務課 主幹兼財産管理係長 濱田照幸様(写真右)と、長島町議会事務局 主幹兼係長 本田満様にお話を伺いました。
導入背景

合併後の町民の関心が高まる議会傍聴を補完するため議会中継システムを構築。


新しい長島町の町議会は、鷹巣庁舎内の議場で開催される。
長島町は、2006年3月に旧東町と旧長島町が合併し、新しい町として生まれ変わりました。旧東町の役場を長島町役場、旧長島町の役場を指江庁舎とし、両庁舎間を光回線で接続するなど、体制を整えています。
新しい長島町の町議会は、長島町役場で運営することになりました。しかし、旧長島町の町民の方が町議会を傍聴するには、従来よりも遠くまで出向いていただくことになります。合併によって町民の方の町議会に対する関心は高まっていましたので、町議会を遠隔から傍聴できるようにすることで、より注目が集まるだろうと判断しました。そこで、両庁舎間の光回線を活用して、町議会の映像を指江庁舎に配信する「議会中継システム」を構築し、より多くの町民の方に町議会を見ていただける環境を整えることになりました。システムインテグレーターである南日本情報処理センターさんへ相談したところ、IPネットワーク上で映像を配信できるシステムとして、ビデオ会議システムが候補にあがりました。(濱田係長)
選定理由

高精細な映像品質と低遅延を評価。

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  AnycastStationと、既存のボタン式マイクシステム(左)を操作。

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  議場内の壁面に設置された 旋回型3CCDカラービデオカメラ。
南日本情報処理センターさんより、ソニー製ビデオ会議システムのハイパフォーマンス・スタンダードモデルPCS-G50が、遅延が少なく、高精細な映像・音声を再現できる製品として最適だと推薦があり、導入を決めました。
それとあわせて、ビデオスイッチャーやオーディオミキサー、カメラコントロール機能などを一体化したAnycastStation(ライブコンテンツプロデューサーAWS-G500)を採用し、シンプルでコンパクトな中継設備を実現するとともにオペレーションを簡略化しました。AnycastStationの液晶ディスプレイに表示される映像は非常にわかりやすく、カメラがとらえる町議員の表情までよく把握できるため、中継に相応しいカメラ映像をすぐに選択できます。また、カメラとして選んだ旋回型3CCDカラービデオカメラ(BRC-300)の高画質映像ならば、議場の雰囲気を町民の方へ的確に伝えることができます。議場の壁面に設置しても、違和感や圧迫感を覚えないデザインだと思いました。(濱田係長・本田係長)

システム内容

AnycastStationによる編集映像を両庁舎のPCS-G50で通信。

2007年10月に導入した今回のシステムは、ビデオ会議システムと中継用カメラ、AnycastStationで構成しています。旋回型3CCDカラービデオカメラBRC-300を中継用カメラとして採用し、議場の壇上後方側面に2台、議員席後方に1台の合計3台を設置しました。3台のカメラ映像とアンプシステムからの音声は、AnycastStationで制御します。鷹巣庁舎と指江庁舎に1台ずつ設置したビデオ会議システムPCS-G50が、その映像と音声をリアルタイムで送受信します。町民は、両庁舎の1Fロビーにある公開用40インチモニターで町議会の進行を視聴できます。また、各職員が使用するパソコンからも視聴可能です。(濱田係長・本田係長)



※画像をクリックすると拡大してご覧になれます。

ここがポイント
中継用カメラのズームやパン、チルトなどは、AnycastStationで操作します。専門知識がいらず、誰でも手軽に操作できます。AnycastStationにはテロップ作成ツールも搭載されていますので、今後は発言中の議員の名前を表示するなど、より充実した中継にしたいと考えています。また、既存のアンプシステムを有効利用するため、現在は議員席のマイクの切り替えをAnycastStationとは別にしていますが、将来はマイクの切り替え操作も含め、すべてAnycastStationで管理する予定です。
導入効果

町民に議会の雰囲気をダイレクトに伝える。発言者の意識も向上。


両庁舎のロビーに40インチモニターを設置し、より多くの町民に町議会を公開する。


別室に設置されたPCS-G50。
両庁舎への配信をここで行う。
町議会は、年4回(3月・6月・9月・12月)開催される定例会と、必要に応じて開催される臨時会があります。システム導入後、2007年12月と2008年3月の定例会で使用しました。この2回は試用として捉えており、次回の6月定例会から正式稼動します。今回のシステムによって、これまで傍聴席からは死角となっていた一部の議員席の様子も含め、議場全体を見ていただけるようになりました。さらに、長島町役場内にストリーミングサーバを設置し、町民のみなさんが自宅にいながら町議会を見ることができるよう、インターネットでのライブ配信も開始する予定です。その広報準備も進めています。(濱田係長)

1回目の議会中継では議員も緊張していたようですが、2回目ではカメラを必要以上に意識することなく審議に集中していたようです。しかし「見られている」ことは、いい意味で議場に緊張感を生んでいると思います。また、職員も所属部署に関係のある議題の際には、パソコンから議事進行を確認し、必要があればすぐに対応できるよう用意していると聞いています。議会中継システムを導入したことで、関係者の意識が向上しているように感じています。(本田係長)
今後の展望

運用を重ねよりよいシステムにしたい。オンデマンド配信も視野に今後はコミュニケーションツールとしての導入も検討。


執行部側から議員席を見る。中2階の傍聴席の壁面にも旋回型3CCDカラービデオカメラを設置した。
2度の議会中継を行った後、町民のみなさんに議員の表情をより判りやすく伝えるために、中継用カメラの数を増やした方がいいのではないかという意見も出ています。今後、運用を重ねながら検討していく予定です。
ライブ配信は、長島町のWebサイトを充実させるコンテンツへ、また町民のみなさんの役に立つツールとして活用される事を期待しています。ソニー製ビデオ会議システムの高画質・高音質によるライブ配信を、早く町民のみなさんにお届けしたいですね。さらに今後は、2庁舎間のコミュニケーションツールとしてビデオ会議を活用することも検討していく予定です。(濱田係長・本田係長)

※本システムは「株式会社 南日本情報処理センター様」のご協力により構築されました。
システム構成
ビデオ会議システム
PCS-G50 ×2
旋回型3CCDカラービデオカメラ
BRC-300 ×3
AnycastStation ライブコンテンツプロデューサー
AWS-G500 ×1
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。
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