本文へ

法人のお客様>ビデオ会議システム>事例紹介>学校法人常磐大学様

事例紹介

PDFダウンロード
PCS-1 PCS-G70S 導入事例 2008.9.9掲載
■学校法人常磐大学様 [業種:教育]
水戸の本校と東京都心のサテライトキャンパスを結び、ビデオ会議システムを核とした双方向の遠隔授業を実現。
お客様プロフィール
学校法人常磐大学様
茨城県水戸市に本部を置き、常磐大学大学院、常磐大学、常磐短期大学、常磐大学高等学校、常磐大学幼稚園を運営する学校法人常磐大学様。2008年4月には、6年間に渡る中高一貫教育を行う智学館中等教育学校を新設するなど、社会的役割にそった高等教育整備に取り組んでいます。
今回、ビデオ会議システムを導入した常磐大学大学院被害者学研究科は、被害者問題に詳しい専門家育成を目的として2005年に開設されました。東京都心に芝浦サテライトキャンパスをオープンし、学生だけでなく第一線で活躍する実務関係者にも有効なカリキュラムを提供しています。
お客様のニーズ・課題
大学院被害者学研究科開設に際して、水戸の本校と芝浦サテライトキャンパスに遠隔講義システムを導入し、被害者学の研究者養成と専門家育成を図りたい。
導入効果
双方向の遠隔講義システムを活用し、大学講師だけでなく研究者や実務家の講義も配信。また、学生の顔ぶれも幅広く、被害者学研究科を開設した当初の目的は達成できた。
導入背景 水戸と芝浦を双方向で結び、実務関係者にも門戸を開きたい。
選定理由 操作性、臨場感、コストパフォーマンスのよさとシステムインテグレーションが決め手。
システム内容 PCS-1とPCS-11、PCS-G70Sを活用し、カメラと資料映像を同時配信。
導入効果 遠隔講義システムにより、被害者学研究科開設の当初の目的は達成。
今後の展望 特色ある研究科を持つ大学として、有益で将来は他研究科でも活用したい。
常磐大学
大学院被害者学研究科 教授(犯罪学・被害者学)冨田信穂様(写真左)と、情報メディアセンター統括 マネージャー 工藤典人様にお話を伺いました。
導入背景

水戸と芝浦を双方向で結び、実務関係者にも門戸を開きたい。

遠隔講義システム。両キャンパスとも、同じ構成に統一した 当大学の理事長である諸澤英道先生は、日本における被害者学の第一人者であり、被害者支援の活動などに専門的に取り組んでおられます。この被害者学を正面から研究し、被害者問題に詳しい専門家を育成するために、2005年に大学院被害者学研究科修士課程を開設しました。被害者学は新しい学問であり、社会的認知度はまだそれほどでもありません。しかし東京都心には、被害者学の研究者や被害者に接することの多い警察官、弁護士、学校教員、医師、臨床心理士などの実務関係者が大勢集まっています。被害者学の認知度を高め学問として定着させるためにも、東京都心に拠点を置くべきと考え、芝浦サテライトキャンパスをオープンしました。さらに水戸の本校と芝浦サテライトキャンパスを双方向の遠隔授業システムで結ぶことで、当大学に所属する教員の講義だけでなく、東京で活躍する専門家による講義を行うことができます。また、学びの場として、企業や団体などに勤める現役職業人にも広く門戸を開放できます。(冨田教授)
選定理由

操作性、臨場感、コストパフォーマンスのよさとシステムインテグレーションが決め手。

机上に設置された講師用モニター

遠隔講義中、プラズマディスプレイに接続先のカメラ映像を映す
被害者学研究科修士課程の講義はゼミ形式です。どちらのキャンパスからでも配信ができること、操作性、コストパフォーマンスのよさなどから、ソニーのビデオ会議システムを核とした遠隔授業のシステムを構築することになりました。ソニーのビデオ会議システムは、映像・音声品質がクリアで臨場感があります。また、他大学での活用実績が多く、これであれば当大学が求めている遠隔講義システムが構築できると判断しました。被害者学研究科修士課程の開設当初は、遠隔講義の教室は両キャンパスで各1部屋とし、コンパクトなセットトップモデルPCS-1を導入しました。細かなニュアンスまで伝えられる性能のよさに施設増設の要望の声があがり、2006年8月に高画質・高音質を追求したフラッグシップモデルPCS-G70Sを導入しました。PCS-G70Sの選択理由には、デュアルビデオ配信に対応していることもあげられます。講師の表情を映したカメラ映像と、VHSやDVDなどの資料映像を同時配信し、複数のスクリーンやモニターに映し出すことで講義のスムーズな進行と学生の理解を深めます。(工藤マネージャー)
システム内容

PCS-1とPCS-11、PCS-G70Sを活用し、カメラと資料映像を同時配信。

水戸の本校と芝浦サテライトキャンパスには、それぞれ2部屋ずつ遠隔講義教室を用意しました。1部屋はPCS-1とPCS-11で構成し、もう1部屋はPCS-G70Sで構成しました。ビデオ会議システムの機種以外は、どちらの教室も同じ構成です。教室の前方右手に設置したプラズマディスプレイに相手先のカメラ映像を表示し、センターに配置したスクリーンに講師を映すカメラ映像またはVHSやDVD、書画カメラなどの資料映像を表示します。講師は、演台に設置した2台の講師用モニターで、相手先のカメラ映像や資料映像を振り向くことなく確認できます。(工藤マネージャー)


ここがポイント
遠隔教室内には、PC、OHC、スキャナー、デジタルボードなど、講義に必要な機器を用意し、思い立った時にすぐに使用できるようにしています。講義の流れで、急に文献を示す必要が生じた場合でも柔軟に対応できるため、安心感があります。通常の対面型講義と同じことができるように配慮し、遠隔講義であってもストレスを感じません。(冨田教授) 
導入効果

遠隔講義システムにより、被害者学研究科開設の当初の目的は達成。

水戸本校では、Q403・Q404教室に遠隔講義システムを設置した

デジタルボードなど、講義に必要な機器を教室内に揃えている
双方向の遠隔講義システムを構築したことによって、東京在住の研究者に講師を依頼したり、水戸本校に在籍する講師が都内への出張時に芝浦サテライトキャンパスから講義を行うなど、臨機応変に対応できるようになりました。諸澤理事長も芝浦から講義を行うことが多いですし、私自身も芝浦を利用したことがあります。また、学生の顔ぶれも、大学から進学してきた若い学生だけでなく、被害者支援担当の現役警察官など、実務に携わる方が在学しています。まだ学生数は少ないものの、大学院・被害者学研究科修士課程を開設した当初の目的は達成できたと思います。
学生も遠隔講義にすんなりと馴染んだようです。発言する学生は、目の前にある赤外線コードレスマイクのボタンを押し、それと連動してカメラが当該学生に向くようプリセットされていますが、そのような操作にも戸惑いは感じられません。さらに、講義内容を録画し、あとから教室内で視聴できるストリーミング配信の環境も整えました。実社会で活躍している学生は多忙ですので、ストリーミング配信は評判がよく、予想していた以上に活用されています。(冨田教授)
今後の展望

特色ある研究科を持つ大学として、有益で将来は他研究科でも活用したい。

Q棟外観。遠隔講義システムは、図書館や学習センターなどが収容されるQ棟に設置された 被害者学を正面から研究しているのは、いまはまだ当大学だけと言っても過言ではありません。当大学のような特色ある研究科を持つ地方の大学が、リアルタイムで情報を発信し、中央に集う実務者とともに研究を発展させていくには、遠隔講義システムは非常に有益です。当大学でも現状では被害者学研究科だけが遠隔講義システムを使用していますが、人間科学研究科やコミュニティ振興学研究科でも活用していこうという動きがあります。また、遠隔講義ではなく、ビデオ会議本来の使い方として、芝浦サテライトキャンパスに在籍する講師の方との打合せなどにも利用できます。カメラの位置などシステムの細かい調整や、使い方の工夫はまだ必要だと感じますが、現時点では十分に満足しています。(冨田教授)
システム構成
ビデオ会議システム
PCS-G70S ×2
ビデオ会議システム
PCS-1 ×2
ビデオ会議システム
PCS-11 ×2
※上記は納入時の構成です。閲覧される時点で販売が終了している可能性がありますことをご了承ください。
ページトップへ